エアコンの「暖房」と「サーキュレーター」を併用するといくら電気代を節約できる?
寒い季節になるとエアコンの暖房機能をオンにして部屋を暖める家庭もあるでしょう。しかし、長時間つけていると電気代が気になることもあるかもしれません。 そこで、サーキュレーターを使ってエアコンの暖かい風を部屋中に行き渡らせるようにして、電気代を少しでも節約する方法を試してみるとよいでしょう。 本記事では、エアコンの暖房とサーキュレーターにかかる電気代を算出し、併用することで電気代をどれくらい節約できるのかを計算しました。また、サーキュレーターの効果的な併用方法についてもご紹介します。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
エアコンの「暖房」にかかる電気代
エアコンの電気代は「暖房の消費電力(キロワット)×使用時間×電気代単価(円/キロワットアワー)」で算出できます。 消費電力は商品によって異なるため、カタログなどで確認してみましょう。また、今回は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている31円/キロワットアワーを電気代単価として使用します。 例えば、暖房時の消費電力が915ワット(0.915キロワット)のエアコンだと1時間の使用で「0.915キロワット×1時間×31円/キロワットアワー=約28円」の電気代がかかります。1日8時間エアコンを使用したとして約224円、1ヶ月(30日)に換算すると約6720円です。
サーキュレーターを併用した場合の電気代
サーキュレーターの電気代も同様に計算します。消費電力25ワット(0.025キロワット)のサーキュレーターを1時間使用した場合の電気代は「0.025キロワット×1時間×31円/キロワットアワー=約1円」です。 エアコンとサーキュレーターを併用することで1時間当たりの電気代は約29円、1日8時間使用したとすると約232円、1ヶ月に換算すると約6960円です。2台の電化製品を同時に使用するので当然電気代は高くなります。 しかし、サーキュレーターを併用することでエアコンの設定温度を下げられる可能性があります。暖房機能の設定温度を1度下げると10%程度の電気代が削減できるといわれているため、前述のエアコンの電気代は約25円となる計算です。 これにサーキュレーターの電気代約1円を足しても約26円なので、設定温度を下げる前よりも1時間当たり3円ほど節約できるでしょう。 1日8時間使用したとして1ヶ月に換算すると約6240円になるため、設定温度を下げずにエアコンのみを使用した場合と比較して、月480円ほどの節約になる可能性があります。