”ノウハウの沼”にハマった女性を支配する「完璧なママでないと見捨てられる」という罪悪感の「本当の正体」…自分なりの完璧を見つける方法
「ノウハウ本の通りにやってるのにうまくいかない……」 「すべて完璧にこなしているのにまったく報われない!」 【マンガ】母の再婚相手から性的虐待を受けた女性が苛まれる「罪悪感」 毎日このようなモヤモヤした思いばかりにとらわれてしまい、生きづらさを感じている人は多い…。 前編記事<ノウハウに頼り切って「自分を見失った」女性の苦しい《モヤモヤの沼》の正体…それだけでは、すべてを幸せにはしてくれない>に引き続き、もともと“ノウハウコレクター”で、出産をきっかけにそのノウハウに完全に追い詰められてしまった中島道子さん(仮名/クライアント)の実例をもとに、7000人以上のモヤモヤを解決してきた人気マインドトレーナーが、過度なノウハウコレクターへ警鐘を鳴らす。
情報過多=優先順位がズレてしまう危険も…
セッションがスタートしてすぐに彼女がメールを送ってきました。 「先生、娘が泣き止まないのですがどうすればいいですか?」 もやはノウハウも活かせていない、学びも役に立たない。そして自分で考えるチカラさえもない状態だったのです。 そんな彼女が自分の本心・感情を俯瞰できたのは、私との次のようなやりとりからでした。 「道子さんが一番大事にしたいものってなんでしたっけ?」 「家族と子どもです。子どもを愛することです」 「そうですよね、今、何に一番時間を使っていますか?」 「うまくいく方法を調べることです」 「子どもを大事にしている人は泣き止まないお子さんに何をするでしょう?」 「まず、自分を落ち着けて子どもを抱っこしてのんびりゆすってあげます」 道子さんはこのように「子どもを大切にしたいのに、肝心の子どもを見ていない自分の行動」に気づきました。そして「子どもをゆっくり見る、子どもと関わる時間を持つこと」を実践し始めます。 今ではノウハウ本やスマホがなくても子どもの顔を見るだけで心の変化や成長に気づけ、望んでいた「深い愛情を注ぎながら子育てを楽しむ自分」に変化しました。 パートナーにも以前は「私はこんなに頑張っているのに、全然協力的でない!」といった不満がいっぱいだったのですが、自分の本心を知り、気持ちに余裕ができたことでパートナーへの接し方や考え方も変わりました。 「最高の夫」と自然に思えるようになり、関係も改善。「現実で自分が家族 をいかに大事にしていなかったのか」に気づけたのです。