たった1年でSNS総登録数100万人超、新卒エントリー4倍! eスポーツが企業ブランディングに与える影響
SNSはどこに行く? インフルエンサーからアンバサダーに
ここで、SNSについて見直してみよう。Webが廃れていく中で、これからのSNS戦略はどう変化するのだろうか。生田氏は「SNSはインフルエンサーからアンバサダーに移り変わっていく」と予想する。
アンバサダーとは、企業やブランドを積極的に応援し、クチコミで広めてくれる“ファン”のことを指す。つまり、インフルエンサーにお金を払って自社の商品を宣伝してもらうのではなく、現在のファンをサポートし、そのクチコミを広めてもらうことでファンを増やしていくという手法だ。
┌────────── インフルエンサーというのはテレビ広告の概念をそのまま持ってきたものです。一時的に効果はあるけれど、継続的にお金を払い続ける必要があります。それは代理店にとっての収益になるだけで、インターネットでは有効ではないと思います(生田氏) └────────── 本当にその商品が好きで使い続けている人や、価値のあるクチコミをしてくれる人に対して、企業はただ「ありがとう」の一言を返すだけでいい。そうして「顧客が顧客を生むサイクル」を基盤として築くことが、これからのSNS戦略となる。
注意してほしいのが、アンバサダーは宣伝広告ではないということだ。「お金や物を渡すとステルスマーケティングになってしまう。企業はアンバサダーに対しクチコミの対価を払ってはならない」と生田氏は強調する。
そして、アンバサダーによってファンがファンを呼ぶスキームを築いた後に重要になるのが、「そのソーシャルにどんなコンテンツを流すか」ということだ。キノトロープでは、ソーシャルでどんなコンテンツが有効なのかという実験を長年続けてきた。eスポーツもそのうちの1つだ。 ┌────────── どんなコンテンツがどんな人にリーチするのか、さまざまなコンテンツを実際に提供して、経験を蓄積してきました。そしてここ2年間で得た結論として、30代以下のZ世代に対して、eスポーツは最高のコンテンツになると確信しました。皆さんもぜひeスポーツに参入してみてください(生田氏) └──────────