たった1年でSNS総登録数100万人超、新卒エントリー4倍! eスポーツが企業ブランディングに与える影響
いざ実践! eスポーツに参入するときのポイントは?
■ まずは「コンテンツ」を作ってみよう では、企業がeスポーツに取り組む際に重視すべきポイントは何だろうか。eスポーツへの参入を決めてから約2年で「キノトロープゲーミング」は、eスポーツをしている人ならほぼ全員が知っているほどのネームバリューを持つまでになった。SNSは約1年前から立ち上げ、SNS総登録者(公式アカウントや選手を含む)は100万人を超えたというから驚きだ。
生田氏によると、成功のカギはキノトロープの制作する「コンテンツ」にあるという。
┌────────── 私は制作を始めてもう40年になります。Webに来て驚いたのは、人が作ったコンテンツを整理したり、そのまま載せたりするだけのことが“コンテンツ制作”と呼ばれていることです。しかし、それではWebやSNSで機能するコンテンツにはなりません(生田氏) └────────── たとえば、カタログで撮った写真や動画などのコンテンツをそのままWebに押し込むことはできるが、それだけでは有効に機能しない。写真のライティングがバラバラだと、Web上では綺麗に見えなくなってしまう。 また、掲載する文章についても、Webで見てもらえる書き方を意識する必要があるという。結論を最初に書くなど、基本的なテクニックではあるが、それすらできていない企業は多い。 ┌────────── キノトロープゲーミングの選手紹介ページを見てもらうと、一定のライティングをとっていることがわかると思います。Webのために作らないと、Webで綺麗に見えることはないんです(生田氏) └────────── ■ チーム作りにおいて明確な「コンセプト」を掲げる 生田氏が挙げたもう1つのポイントは、「コンセプト」だ。
キノトロープゲーミングは、「選手ファースト」というコンセプトを掲げている。たとえば、選手としてのキャリアを終えたときのセカンドキャリアとして、Web関連の仕事を提案するなどのサポートだ。 最初は選手集めに苦労していたが、1年経つ頃には優れた選手が集まり、今では他のチームからも声がかかるほど、「選手に選ばれるチーム」に成長していると生田氏は語る。 ┌────────── eスポーツのチーム作りも、一般的なブランディングと同じです。明確なブランドプロミスを作って、それを守っていくという作業を着実にやってきました(生田氏) └──────────