たった1年でSNS総登録数100万人超、新卒エントリー4倍! eスポーツが企業ブランディングに与える影響
採用にも有効! eスポーツへの参入で新卒エントリー数が4倍に
生田氏によると、現在eスポーツが特に有効なのは「採用活動」だ。マイナビ経由での採用活動が主流になってからは、学生が知っている企業しか検索されず、中小企業は学生にリーチするのが難しくなっている。そんな中で、SNSはきわめて重要なツールだ。
とはいえ、無名な会社がSNSで採用活動をしたところで、見る人は少ない。そこでeスポーツの出番だ。 ┌────────── キノトロープは、「キノトロープゲーミング」というeスポーツチームを運営しています。そのオーナーとしてSNSで発信することにより、若い人たちに非常にリーチしやすくなりました(生田氏) └──────────
eスポーツに参入したことで、新卒採用のエントリー数は約4倍になった。また、「どこでキノトロープのことを知ったか」という質問に対して、本年度は99%の人がキノトロープゲーミングだと答えたという。
eスポーツが有効なのは採用だけではない。生田氏は今すぐeスポーツを活用できる例として、次の2つを挙げた。 ・ 20代のユーザーに告知したい場合:eスポーツというコンテンツを通じてリーチをかける。 ・ 社内コミュニケーションツールとして:実業団やクラブ活動としてeスポーツを実施。支店が多く、社員が集まりにくい企業でも、eスポーツならオンラインで集まることができる。 また、eスポーツの長期的な活用例として、次の3つを挙げた。 ・ 若者向けのブランド戦略:海外では若者向けの長期的なブランディング戦略として、eスポーツへの大量投資が行われている。ディズニーランドやレッドブル、GUCCIなど。 ・ 継続的なコンテンツマーケティング:eスポーツはさまざまな分野でネタがあるので、定期的・継続的なコンテンツマーケティングが可能になる。 ・ eスポーツ関連での収益:eスポーツ自体が競技として有効であり、収益を上げる手段となる。 日本では、バトルロイヤルゲーム「APEX」に対して、すでに楽天やSBIが参入している。来年には大手コンビニも参入予定だ。生田氏は、「eスポーツに参入している企業は、どこも若い人へのリーチを重要視しているのは間違いない」と語っている。