ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」を自然に減らす方法
ストレスは自然な感情だけど、常にストレスを感じる状態で生活するのは健康によくない。コルチゾール値を低下させる方法を見つければ、ストレス緩和につながり、体とメンタルの健康を増進できる。 別名ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールは副腎によって産生される重要なホルモンです、と説明するのは、糖尿病と内分泌学の専門家で、マウントサイナイ医科大学の助教授であるディーナ・アディムーラム医学博士。 「すべてのホルモンと同じように、コルチゾール値も時間帯や活動状況、ストレスレベル、睡眠パターンなどに応じて変動するのが正常だと理解することが大切です」と博士は続ける。この値の変動は、体の機能的にも重要な部分である。
コルチゾール値が高すぎるとどうなる?
コルチゾールは体内で重要な役割を果たすホルモンだけど、値が高すぎると精神的、身体的に悪い影響が出る恐れがある。統合医療、統合ライフスタイルの医師で、『ジ・アナトミー・オブ・ウェルビーイング』の著者であるモニーシャ・バノート医学博士によると、コルチゾール値が慢性的に高いと、気分の調整に支障をきたし、学習や記憶の障害、さらに免疫機能や代謝機能を損なうこともあるという。
コルチゾール値を下げる方法
ストレスの影響やコルチゾール値が気になる場合は、医師に相談するのが一番。しかしそれと同時に、コルチゾール値を自然に低下させるヒントをいくつか試してみるよう専門家は提案している。 1. 十分な睡眠をとる バノート博士とアディムーラム博士によると、コルチゾール値を管理するのに重要なポイントは睡眠スケジュールをうまく調整すること。コルチゾールを抑制するには、毎晩7~9時間の質の高い睡眠を心掛けよう。うまく眠れない時は、カップ1杯のカモミールティーがおすすめ。 2. バランスの取れた食事をとる バノート博士いわく、バランスの取れた食事もコルチゾール値の管理に役立つそう。「適切な量のビタミンとミネラル、とくにマグネシウムとオメガ3脂肪酸」を含む食生活を心がけるよう、博士はアドバイス。