認知症予防につながる「いつもの食事」のヒント 知っておきたい「卵や肉、魚、発酵食品」の食べ方と選び方
● タンパク質を多く含むのは肉や魚、卵(動物性)。効率よくタンパク質がとれるのは肉 高齢になると、活発に動かなくなったり、食が細くなったりするので、食べる量が減ってしまいます。家族もそれが普通と思いがちですが、これは大きな勘違いです。 高齢になると腸から栄養を吸収する機能も低下するので、そのぶんたくさん食べる必要があるのです。日本の高齢者はタンパク質が不足しがちという調査結果があり、肉をしっかり食べるようすすめられています。
加齢とともに筋肉は減少します。高齢期に筋肉が減ると、運動機能が低下して転倒や骨折しやすくなり、そのまま寝たきりになって認知症へと進むケースが少なくありません。 筋肉量の減少を防ぐために必要なのが、なんといっても良質なタンパク質です。 タンパク質はすべての細胞の原料であり、不足すると新陳代謝が低下して、老化が早まってしまいます。タンパク質をしっかりとるには肉がおすすめです。 <バランスよく食べよう>
肉の代表は牛、豚、鶏です。これらにはそれぞれいいところがあるので、バランスよく毎日の食事に取り入れましょう。 牛肉は脂身の少ない赤身を選びましょう。牧草を食べて育った牧草牛(グラスフェッドビーフ)であればオメガ3が豊富です。 豚肉も脂身の少ない赤身がおすすめです。代謝を高めるビタミンB1が豊富で、疲労回復やスタミナアップに効果があります。 鶏肉は、疲労回復効果のあるイミダペプチドが多いむね肉がおすすめです。皮にはとり過ぎると炎症を促すオメガ6が多いので、調理する際に取り除いて食べましょう。
栄養的には、それぞれいい点があります。あまり難しく考えず、自分の好きなものを食べるのでOKです。 ■動脈硬化も認知症も予防 毎日食べたい必須の食材:青魚 体内の炎症を抑えるオメガ3が豊富 ● 体内の炎症を抑えるEPA(エイコサペンタエン酸)、神経細胞の膜に必要なDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富 ●認知症予防、健康長寿のためには欠かせない必須の食材 オメガ3には、炎症を抑えるEPA(エイコサペンタエン酸)と、神経細胞の膜に必要なDHA(ドコサヘキサエン酸)のほか、えごま油やあまに油に含まれるα - リノレン酸(体内でDHAやEPAの合成に利用される)があります。