デバイス携帯時代の移動に寄り添う「オブジェクツ アイオー」 iPhone16ケースは9月下旬発売
現代人にとっての“移動”とは、“デジタルデバイスを常に持ち歩くこと”だ。「オブジェクツ アイオー(OBJCTS.IO)」は、その移動をアップデートするためのレザープロダクトを製作する。現代人のライフスタイルを徹底的に追求した機能性とミニマルなデザインで、知名度を高めている。2022年に土屋鞄製造所の傘下となって以降、安定した生産管理体制をベースにクリエイティビティを発揮する、同ブランドの角森智至デザイナーに話を聞いた。 【画像】デバイス携帯時代の移動に寄り添う「オブジェクツ アイオー」 iPhone16ケースは9月下旬発売
WWD:「オブジェクツ アイオー」を立ち上げた経緯は?
角森智至デザイナー(以下、角森):文化服装学院のバッグデザイン科を卒業後、土屋鞄製造所にランドセルを作る職人として入社した。その後、鞄や財布などを作りながら生産管理も学び、革製品のモノづくりの流れを一通り理解すると、自分のブランドへの思いが強まった。18年11月末に独立し、ブランドを立ち上げた。
WWD:デジタルデバイスありきの特殊な品揃えだが、客層は?
角森:コア層は30代後半~40代前半で、男女比は半々。設立当初は8割が男性で、起業家らのビジネスマンが多かったが、ホワイト系のカラーリングや、iPhoneに搭載されている「MagSafe」を活用した、“マグウェア”シリーズを発売してから女性が増えていった。
機能性と審美性の両立
WWD:「オブジェクツ アイオー」の商品に共通する特徴は?
角森:デバイスを快適に持ち歩くために、機能性と審美性を両立していること。よくあるカメラバッグのように機能性だけを追求したものは、収納力の高さと引き換えにファッション性を損ねていることが多く、持っていても気分が上がらない。反対にデザイン性に振りすぎたものは、気分は上がるものの、日常的に使える配慮がなければ、毎日持ち歩くのは辛い。デバイスに合わせた収納設計や、軽量であることを前提に、革の上質さを活かしたミニマルなデザインが、持っていて気持ちが良いという感覚に繋がると思っている。