マツダ「CX-80」に試乗! 700万円超の最上級モデルは“買い”か?
マツダの新型車「CX-80」に試乗した。日本向けラージ商品群の第2弾となる3列シートSUVのフラッグシップモデルは、エンジン(パワートレイン)の種類によって価格が大きく異なる。今回は最上級モデルとなるプラグインハイブリッド車(PHEV)に試乗し、実力を確かめた。 【写真】マツダの最上級SUV「CX-80」はまさかのフロントミッドシップ? エンジンの搭載位置を写真で確認
■最も気になるのは乗り心地の完成度 試乗のスタート地点となったのは徳島県のリゾートホテル「モアナコースト」(鳴門市鳴門町)。試乗前のプレゼンで挨拶に立ったマツダ執行役員の佐賀尚人さん(R&D戦略企画、カーボンニュートラル、コスト革新などさまざまな分野を担当)は、「ようやくCX-80に試乗していただける準備が整いました。『大切な人と過ごすCX-80での旅』と題して実施する今回の試乗会、テーブルの横を向けば、今日は大切な人と来ていただいていると思います(大方のメンバーはライター、編集者、カメラマンの組み合わせだった……)」と笑わせた後、次のように語った。 「マツダのラージ商品群は、2050年に向けたカーボンニュートラルへの挑戦を具体化した商品です。電気だけでも走れるPHEVと、ブレーキ回生をうまく使ったMHEVという電動化技術、それに高効率の内燃機関を組み合わせて搭載しています。環境負荷低減に貢献できるとともに、より上級志向のユーザーのニーズを満たす商品力向上を実現しました。乗れば乗るほど元気になっていく、『クルマっていいよね』『出かけるっていいよね』という体験を楽しんでいただきたいと思います」
2022年9月に日本で発売となったラージ商品群の第1弾「CX-60」は登場時、その乗り味にマツダらしからぬラフさがあって、試乗記を読むとけっこう厳しい意見が目立っていた。今回のCX-80は、言ってみればCX-60を前後に長くしたストレッチバージョン。もし同じような乗り味だったらどうしようと、乗る前は少し不安だった。 ■最上級のPHEVはどんなモデル? 今回乗ったのは、「e-SKYACTIVE PHEV」を搭載した「プレミアムスポーツ」グレード。ボディカラーは「ソウルレッドクリスタルメタリック」だ。スペックシートに書かれた価格は719.59万円。マツダのフラッグシップを名乗るCX-80の中でも最上級で、やはりこれには乗っておかないと、というモデルである。