世界で活躍する日本人建築ユニットSANAAを知っていますか?建築界のノーベル賞も受賞する2人が手掛ける最新作は…
世界の第一線で活躍する日本発の建築家ユニットSANAA(サナア)をご存じでしょうか? 建築家の妹島和世(せじま・かずよ)と西沢立衛(にしざわ・りゅうえ)が手掛ける建築は、周囲の環境に溶け込むような透明感や開放感、そして曲面を用いた有機的なデザインが目を惹きます。プリツカー賞受賞など世界で活躍するSANAAの代表作をまとめました。 【写真で見る】世界で活躍する日本人建築ユニットのスゴイ建築をチェック!
SANAAとは?
妹島和世さんと、もともと妹島さんの事務所に所属していた西沢立衛さんが1995年に結成した建築家ユニット。 名前の由来は"Sejima and Nishizawa and Associates"の頭文字を取ったもの。SANAAで「サナア」と呼びます。 世界中でさまざまな建築を手掛け、建築界のノーベル賞とも呼ばれるプリツカー賞をはじめ、高松宮殿下記念世界文化賞、ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞など、国際的な栄誉ある賞を数多く受賞してきました。 また、建築のみならず、インテリアデザインや都市計画など幅広いジャンルで活躍しており、代表作のひとつである「金沢21世紀美術館」内に並ぶ「ラビットチェア」も有名です。
あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ)/香川県
今、まさに進行中の最新プロジェクトの一つが、老朽化で閉館した丹下健三設計の「船の体育館」に代わる新しい県立体育館。 敷地は高松駅近く、 “瀬戸内の玄関口”である「サンポート」と呼ばれる再開発地区にあります。 瀬戸内海に浮かぶ小島のような屋根が特徴的な建物で、周辺の駅や広場、親水公園、港へと緩やかに繋がるように計画されています。 2024年現在、建設工事の真っ最中。2025年2月の開設を予定しています。 所在地:香川県高松市サンポート
ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館/オーストラリア・シドニー
オーストラリアでオペラハウス以来の大規模開発と言われる「シドニー・モダン・プロジェクト」で建設された美術館。 敷地は、高速道路の上に建てられた陸橋と戦時中に使われていたオイルタンクの上部という特殊なロケーション。 高低差のある地形にあわせて段上に展示室が配置されており、なんとオイルタンクの内部も展示室の1つだというのですから驚きです。 内部は谷のようなダイナミックな空間になっており、展示物を見ながら隣接するドメイン公園からウルムル湾へと続く景色の変化も楽しめる造り。 芸術・建築・景観がシームレスに繋がる美術館です。 所在地:Art Gallery Rd, Sydney NSW 2000 オーストラリア