第２日、８番でティーショットを放つ石川遼

◇２５日　米男子ゴルフ　ＺＯＺＯチャンピオンシップ第２日（千葉県印西市、アコーディアＧ習志野ＣＣ） 　昨年４位の石川遼（３３）＝カシオ＝が１７番パー４でイーグル達成。通算４アンダーで２２位ながら、残り２日で巻き返しを予感させた。日本勢トップは、６７で回って通算７アンダー、９位の清水大成（２５）＝ロピア。金谷拓実（２６）＝ヨギボー＝が通算６アンダーの１３位と続いた。松山英樹（３２）＝レクサス＝は２日連続の７１と振るわず、通算２オーバーで６５位に後退した。首位は６４と伸ばして通算１２アンダーにしたニコ・エチャバリア（コロンビア）。 　米ツアーの大舞台でも、石川劇場だ。１７番、第１打を右ラフに入れた石川は、そこからカップに転がし入れる超スーパーショットで、イーグルを達成。大観衆を沸かせに沸かせた。 　２打目地点でボールは深いラフに沈んでいた。残りは１９０ヤード。グリーン手前は左右にバンカーが待ち構えている。ここでバッグから抜いたのは、「こういう場面で使うことを想定している」という、４番ユーティリティーだった。その当たりは、低いライナーとなり、打ち上げとあって途中からゴロに。すると、ボールは２つのバンカーの間を抜け、グリーンを駆け上がり、エッジから２１ヤード先のカップへ一直線。カシャン、とピンの芯に当たってカップに落ちた。転がったのは、ざっと５０ヤードほどか。 　「バンカーとバンカーの間を抜けただけでも大満足。あっ、グリーンに乗った、という感じだった。ボールが入ったのは見えなかった」という石川は、歓声でカップインを知り、思わず飛び上がった。しかも、これで終わらない。拾い上げたボールをロープの外にいるギャラリーに投げたが、「（推定）１９ヤードが、わずかに届かなかった」で、やり直しをするシーンも。最後に笑いも取った。 　第２日はほかにバーディーとボギーが各２つで、イーグルの分だけスコアを伸ばす形になった。「１３０～１４０ヤードと、２２０～２３０ヤードのショットがよくないので、チャンスが少なかった」と言うが、予期せぬ幸運に「ちょっと欲が出ちゃうな。ショットの精度を出せるよう、修正できたら」と、がぜん色気も。石川はやはり、大歓声の中のプレーがよく似合う。