「はじめまして、パター教えてください」 柏原明日架がZOZOで頼った男子プロ
◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 初日(25日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6650yd(パー72)◇曇り時々雨(観衆3864人) 【画像】モグモグタイム?の柏原明日架 「テークバックが遅くなっていた」と悩みを抱えていた柏原明日架が22日の火曜日、アドバイスを求めて向かった先は千葉県だった。「ZOZOチャンピオンシップ」会場の習志野CCで「はじめまして、パター教えてください」と声をかけたのは平田憲聖。突然の、しかも自分より5歳上の先輩プロの“押しかけ入門”だけに驚かれたが、丁寧に教えてくれた。 7バーディ、2ボギー「67」で首位と2打差4位でスタートできたのは、そんな行動力の賜物だ。
今季国内4勝の平田のパッティング技術の高さは、先輩の菊地絵理香や周囲のキャディから聞いていた。ストロークのテンポが遅くなってしまうことに悩んでいたが、ZOZOで平田やほかのPGAツアー選手のパットを見ていると、迷いなく打っているように見えたという。「平田君も“遅いテークバックはあまり良くないんじゃないか”と。改善したいと思っている部分の確認ができた」。加えて、今週はパターのシャフトを160gから120gに変えた。グリーンが重くなる夏場に合わせてパターの重量を上げていたが、秋になって速くなったグリーンではオーバーするミスが続いていた。「120gに変えたらスピード感が出ると思って」。変更もピタリとハマり、この日のパット数「26」はフィールド2位だった。
習志野CCでは、リッキー・ファウラーやザンダー・シャウフェレらの練習ラウンドも見学。「朝9時前から4時くらいまで。菊地絵理香さんと穴井詩さんに一緒に行ってもらって、ずーっとゴルフの話。すごく良い一日だった」と収穫が多い時間を過ごせた。 ツアー2勝目を挙げた2019年「マスターズGCレディース」から、5年も経った。現在メルセデスランキング45位、2022年に手放したシード復活へ。良い流れでシーズン終盤を迎える準備は整った。(埼玉県飯能市/谷口愛純)