「子どもは無痛分娩で産みたい」という妻。費用が高額なイメージですが、「出産育児一時金」があれば負担は少ないでしょうか?
将来子どもを授かったら、妊娠中や出産時に希望したいこと、医師や助産師などに求めたいことなどを明確にすることも大切です。 本記事では、無痛分娩を希望する場合に出産費用はどのくらいかかるのか、状況によって費用負担の規模が大きく変わることもあるのか解説します。 ▼「3人目3万円」に思わぬ落とし穴! 2024年12月に前倒しになった「児童手当拡充」の注意点
無痛分娩とは?
出産時の痛みは人それぞれ感じ方が異なりますが、日常生活で起こり得る痛みよりもはるかに強いとされています。 場合によっては出産が長時間に及び、産後の回復が遅れる原因にもなってしまうことも少なくありません。そのようななかで、無痛分娩は出産時や産前産後の痛みや不安を緩和する手段の1つとして注目されています。 無痛分娩といってもさまざまな方法がありますが、大きく分けると陣痛が自然に始まるのを待ってから麻酔を入れる方法と、あらかじめ出産日を決めたうえで陣痛を促して麻酔を入れる計画無痛分娩があります。麻酔を入れる方法も複数ありますが、硬膜外麻酔で痛みを和らげるやり方が一般的です。
無痛分娩のメリット・デメリット
どのようなメリットやデメリットがあるのか整理してみましょう。 ■無痛分娩のメリット ・痛みやストレス軽減で産後の回復が早くなりやすい ・緊急帝王切開などトラブル発生時も対処しやすい ・出産にかかる処置を医師や助産師などが対応しやすい 痛みが強いと体力を激しく消耗するため、産前の状態まで回復するのに時間がかかることもあります。そのため無痛分娩で痛みを和らげることで、身体だけでなく精神的なストレスを軽減できるのは大きなメリットです。 分娩状態によっては緊急で帝王切開に切り替えるケースもありますが、新たに麻酔処置をする必要がないため自然分娩時よりもスムーズに対応可能です。 ■無痛分娩のデメリット ・麻酔中毒などの副作用や合併症が発生するリスクもある ・出産時間が長くなることがある ・自然分娩よりも費用が高くなる 無痛分娩に限った話ではありませんが、麻酔を使用するため副作用や合併症が発生するリスクもゼロではありません。 赤ちゃんが降りてくると圧迫感が強くなりますが、麻酔の使用で陣痛や圧迫感が弱くなってしまい、出産時間が想定よりも長くなることもあります。また費用面では、無痛分娩はあくまで「オプション」の位置づけのため、自然分娩よりも高くなる傾向があります。