どうなるCS?“救世主”榎田の今季初勝利で西武が2位に1差…残り6試合を西武4勝2敗、ロッテ3勝3敗で逆転CS出場
「ウチがすべてで最善を尽くして、その結果どこにいるのか、ということしか考えられないですね。相手チームだって、今日のウチの試合が気になっていたでしょう。やっぱり(残り試合で)毎日のように数字が出ると、みんなも意識しますよ。まあ、そういうものですから」 数字とは2位がかかった今後の勝敗ラインに他ならない。ロッテとは残り試合数だけでなく引き分けの数も3で並んでいる。57勝54敗のロッテに対して、西武は56勝55敗。引き分ける試合がないと仮定すれば、勝率を計算するまでもなく、勝利数で上回るか、あるいは並べばパ・リーグ規定で当該球団間の対戦勝率が高いチームが上位になる。西武は15勝8敗とロッテを大きくリードしている。 西武とロッテの直接対決が8日にZOZOマリンスタジアムで待つ関係で、西武が残り6試合を全勝すれば、ロッテが西武戦以外を全勝しても62勝55敗3分けで並んで西武が2位になる。ロッテが3勝3敗なら、西武は4勝2敗、4勝2敗なら5勝1敗と1勝ずつハードルが上がる計算になる。 一方でロッテ、西武ともに負け数が増えれば、現状で借金2を抱えているとはいえ、西武との直接対決を2つ残す楽天の存在も無視できなくなる。その意味ではロッテは前回の対戦で3連敗を食らい、目の前で優勝を決められたソフトバンクと再び対峙する、3日からの3連戦がカギを握ってくる。 西武としては、まずはCS進出の可能性が完全に消滅した日本ハムを残り2戦とも叩くこと。その上ですべて敵地で行われる6日からの楽天2連戦、8日のロッテ、9日のソフトバンク戦でしぶとく、しつこく得点を重ねて、強力リリーフ陣に託す戦い方を続けていくしかない。 (文責・藤江直人/スポーツライター)