コロナ感染判明後、初の定例会見 名古屋・河村市長「自戒の日々過ごした」
名古屋市の河村たかし市長は13日、市役所で定例記者会見に臨んだ。9月初めに自身の新型コロナウイルス感染が判明してから、登庁して会見を行うのは初めて。河村市長は冒頭、「ご心配とご迷惑をお掛けしました。申し訳ありませんでした」と頭を下げた。 【動画】名古屋・河村市長「ご心配とご迷惑掛けた」 コロナ感染後初の定例会見(2021年9月13日)
「不織布マスクではなかった」
8月下旬に河村市長の特別秘書の感染が判明。市長は濃厚接触者に認定されなかったが、PCR検査の結果、9月1日に陽性が判明した。感染経路については「特別秘書から以外に考えられない」とした上で、市役所や個人事務所で打ち合わせをした際にマスクはしていたが、「不織布ではなかった」と明かした。 7月までにワクチンは2回接種していた。無症状のまま、リモートで公務をこなしていた期間について、「おとなしく、謙虚に、自戒の日々を送っておりました」と回想。保健所からは毎日、健康観察の電話が掛かり、3食の食事提供もあったとして「手厚いなあ、保健所がどえらい頑張っとるなあと思った」という。 一方、名古屋市では先週、基礎疾患のない30代男性が自宅療養中に死亡。この件について、保健所の業務ひっ迫に伴い、体調確認の連絡が徹底できなかった可能性が指摘されている。ひっ迫を避けるため保健所の業務を縮小する考えはあるかとの問いに、河村市長は「(感染ルートをたどる)積極的疫学調査の縮小は役所の仕事の放棄。役所しかできないことで、今こそ充実するべき。縮小するつもりはありません」と答えた。
「メダルかじり」で給料3カ月カットの条例案提出
表敬訪問に来た東京五輪ソフトボール代表選手の金メダルをかじり、批判が殺到した問題については「選手の宝物である金メダルと本人を傷付ける発言をした。名古屋市民の皆さん、関係の皆さんにも不快な思いをさせてしまった」とあらためて謝罪。「自分がすべて悪かったと自戒、猛省して、不適切な言動の責任の所在を明らかにする」として市長給料3カ月分(約150万円)をカットする特例の条例案を、10日に開会した市議会9月定例会に提出したことを説明した。 (関口威人/nameken)