名古屋市、河村市長とコロナ対策トップらが自宅待機 副市長は「影響はない」
名古屋市は30日、河村たかし市長の特別秘書が新型コロナウイルスに感染したため、河村市長や健康福祉局の医監らが自宅待機となっていると明らかにした。河村市長に発熱などの症状はなく、医監を含めリモートなどで会議を開いており、会見した中田英雄副市長は「組織として仕事をしているので、行政に影響が出ることはない」と強調した。 名古屋・河村たかし市長、秘書がコロナ感染で自宅待機 副市長が会見(2021年8月30日)
特別秘書が感染、市長らは濃厚接触者とは認定されず
河村市長の特別秘書は30代で、知人が感染したためPCR検査を受け、29日に陽性と判明した。 現在、詳しい接触歴を調査しており、濃厚接触者が何人に上るかなどはまだ明らかにされていない。河村市長は現在のところ濃厚接触者とは認定されておらず、当面は自宅待機をして、検査で陰性になれば公務に復帰する予定。 30日に予定されていた定例記者会見は中止となり、中田副市長や健康福祉局新型コロナウイルス感染症対策部の木村剛部長らが臨時の会見に対応した。 木村部長によれば、保健所長も務める医監と新型コロナウイルス感染症対策監が、市長の特別秘書とごく短時間、打ち合わせをしていたという。市内の感染が急拡大する中で、コロナ対策のトップが同時に自宅待機となったことに「業務への支障がまったくないかといえばそうではないが、全体的には支障がない」と述べた。 市内の新型コロナ患者の発生状況は27日に初めて1日1000人を超え、先週1週間で4789人に。前の週の2284人に比べて倍増した。入院患者は303人、うち重症19人。自宅療養者は5896人で、健康観察対象者は1万人を超えるなど、厳しい状況が続いている。 市は保健センターの業務を一時的に縮小した上で、センターに所属していない保健師や退職した職員ら55人を順次、センターに配置し、約650人態勢でコロナ対策に当たっている。 (関口威人/nameken)