ボルダリングからエイドクライミングまで! 意外と種類が多いスポーツクライミングの世界とは
2020年、2024年のオリンピックで正式種目に採用され、近年人気が高まっているボルダリングをはじめとした「スポーツクライミング」。その影響もあり、最近では「壁を登る」アクティビティが一般的になってきました。テレビやSNSでクライミングしている人を見かけて、「自分もやってみたい!」と思った人もいるのではないでしょうか? そこで今回は、意外と多いクライミングの主な種類とその特徴について紹介していきます。 【写真】クライミング競技の種類をチェックする(全7枚)
手足のみで挑むフリークライミング
まずクライミングを語る上で押さえておきたいのが「フリークライミング」というスタイル。安全確保の道具以外は使わず自分の手足のみで壁を登るアクティビティで、ここからさらに「ボルダリング」と「ルートクライミング」という2つのカテゴリーに分けられています。 「ボルダリング」は3~5メートル程の低い岩や、ホールドと呼ばれる石がいくつも埋められた人工岩を命綱をつけずに登るアクティビティ。比較的低い壁を登ることや、下にマットが敷かれているため小さな子どもや初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。ボルダリング施設は街中に設置されていることも多いので気軽にアクセスでき、天候に関係なく楽しめるのも魅力の1つと言えるでしょう。
高所に挑戦できるルートクライミング
比較的低い壁を登るボルダリングに対し、10~30メートルなど登る距離が長く、安全確保のために命綱を使用するものを「ルートクライミング」と呼びます。登る距離が長いことからボルダリングに比べて持久力が必要とされ、命綱の取り扱い技術も重要に。 またルートクライミングは、ルート途中にあるポイントにロープをかけながら登る「リードクライミング」と、あらかじめコース上にロープが張られている「トップロープ」に分けられます。
初心者から上級者まで楽しめるクライミングの世界
「エイドクライミング」というスタイルもあります。アブミと呼ばれるひも状のハシゴなどさまざまな道具を駆使して登るスタイルで、フリークライミングでは登れないような場所に挑戦できるのが魅力。一方で安全確保が難しく、かなり高度な技術が必要とされます。 クライミングには種類によってさまざまなスタイルや難易度があり、初心者から上級者まで自分のレベルや目的に合わせて楽しむことができるスポーツです。最近ではさまざまな施設でクライミング教室が開催されているので、興味がある人はぜひ一歩踏み出してクライミングの世界に飛び込んでみてください。
野中陽平