人命救助で話題の“医師兼アイドル”を直撃。ファンから「お医者さん姿も尊い」というコメントも
「お医者さん姿も尊い」とコメントされることも
――ライブを拝見して、ファンの方たちからの愛され方に驚嘆しました(笑)。 北村:私は本当に恵まれていると思います。よく「残業配信」と言って、スクラブ(医療用白衣)姿でだらだらライブ配信をすることがあるのですが、「お医者さん姿も尊い」というコメントをくれる方がたくさんいて(笑)。アイドルの私だけではなく、医師として働く私のことも肯定して応援してくれる人がこれだけいてくれるのは、心強いし前向きになれますよね。ライブにおいても、ファンの方たちが声援を送って会場を盛り上げてくれるから、歌いやすいし踊りやすいです。私が私でいられる場所をいつも作ってくれる皆さんに心から感謝しています。 ――最後に、将来の展望をお聞かせください。 北村:医師としてもアイドルとしても、高いレベルに達することができるように努力を続けられたらと思っています。NEOアラモードのメンバーたちはみんなそれぞれが活動をしてきた背景があって、同じ目標に向かっていける大切な仲間です。そして何より、私がずっと大切に思ってきた医師とアイドルのどちらの姿も認めてくれるファンの皆さんのおかげで、こうした活動ができています。見てくれる人の元気を引き出せるパフォーマンスがこれからもできるよう、邁進したいです。 ===== 利発さと謙虚さに美貌を兼ね備える北村さんは、まさに歌って踊れる才媛。だがその魅力すら、彼女の一端に過ぎない。「自分に向き合ってくれたすべての人をひとり残らず元気にする」――本気でそう願うからこそ、過密スケジュールを縫ってアイドル活動に全力を傾注する。 その根源にあるのはおそらく、感謝だろう。自分を支え、成り立たせてくれている万物への感謝があるから、北村さんは舞台からファンに向かって声をかけ続ける。表面的な華やかさだけではない、もっと愚直で人間臭い彼女の内面にファンが共鳴するからこそ、心ふるわせる旋律となって会場を疾走していく。 <取材・文/黒島暁生> 【黒島暁生】 ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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