「3密」が大賞 2020年流行語大賞表彰式(全文1)人間関係を深く思う1年だった
この賞はドラマ『愛の不時着』に送られた愛情
外川:新型コロナウイルスの巣ごもり需要の影響で、動画配信サービスの利用者が増えたことで韓流ブームが再燃した。その中でも特に2020年2月からNetflixで配信が始まった韓国ドラマ『愛の不時着』は長い期間にわたり視聴され続け大きな話題となった。内容はパラグライダーで飛行中に竜巻に遭い、北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢と、北朝鮮の将校との王道のラブストーリーであるが、人間それぞれが尊重される描き方に支持が集まった。 特に主演のヒョンビンさんは、女性に対し支配的でなく、女性の生き方を支える自然体で理想的な人間性を体現した。南北問題を取り上げながらも魅力的な俳優たちの演技でその壁を乗り越えた。 宮本:受賞者は強くたくましく、それでいて繊細な演技力で多くの女性の心を捉えた韓国の俳優、ヒョンビンさんです。本日は韓国からヒョンビンさんの映像が届いてございます。ご覧ください。 ヒョンビン(VTR):(韓国語) 宮本:あらためて、じゃあヒョンビンさん、どんなことをおっしゃっていたのか。 外川:こんにちは。ドラマ、『愛の不時着』でリ・ジョンヒョク役を務めた俳優、ヒョンビンです。2020ユーキャン新語・流行語大賞を受賞することとなり心からの感謝を申し上げます。僕たちのドラマに送ってくださった温かな心が集まってつくられた、意味ある受賞であるだけに感無量です。今日くださったこの賞は、僕だけでなくドラマ『愛の不時着』に送ってくださった愛情だと思い、全ての出演者、そして制作スタッフの方々と共に分け合いたいと思います。もう一度受賞に感謝を申し上げ、日本にいらっしゃる全ての方々にも健康で温かな年末を過ごされるよう願います。ありがとうございます。 宮本:ヒョンビンさんと私、横浜のファンミーティングでキャッチボールしたことあるんですよ。 外川:本当ですか。
女性の心のストライクゾーンにぽーんと
宮本:ええ。ヒョンビンさんは肩が良くて、来る球、来る球、全部ストライクゾーンなんですよ。 外川:すごい。そんな。 宮本:すごいんですよ。で、今回もこの『愛の不時着』で、女性の心のストライクゾーンにぽーんとね、コントロール良く投げたんだと思いますよね。 外川:確かにおっしゃるとおりだと思います。 宮本:韓国ドラマのいいところはこの『愛の不時着』は全16話だったんですけれども、通常はだいたい60話から70話。 外川:ずいぶん長いんですよね。 宮本:長いんですよね。私もステイホームのときには3本掛け持ち。 外川:ご覧になったんですか、3本。 宮本:もう3本掛け持ちで。ですからもう毎回60話、70話あるから先が楽しみだったんですけれどもね。なぜ60話、70話と多いかご存じですか。 外川:知りません、教えてください。 宮本:1週間に2回放送があるんですよ。 外川:韓国のドラマは。 宮本:ええ。で、日本の場合は、だいたい45分とか54分とか決まった時間なんですけども、出来高ですぐ納入しなきゃいけない。 外川:それは忙しいですね。 宮本:ですからチェックをする暇がないんですよね。ですから結構マイクが写り込んでいたり、もうそういうのもかまへん。ケンチャナヨで。ケンチャナヨでもう全部放送されるということなんですよね。 外川:なるほど、そういう予期せぬことを探すのも韓国ドラマの楽しみであったりするっていうことなんでしょうかね。 宮本:『愛の不時着』ではヒロインのソン・イェジンさん、あれ2003年、韓国で放送された『夏の香り』のヒロインだったんですね。 外川:そうなんですね。もう。 宮本:ですからあれからもう17年たってるわけですから、非常に大人の女性に変わっていったな、進化していったなという。そういう韓国ドラマの楽しみ方もありますよね。 外川:宮本さんが韓国ドラマのファンなのがよく分かりました。本当に今回、コメントにもございましたけれども、南北問題を取り上げながらも魅力的な俳優たちの縁起でその壁を乗り越えた。なんか平和にも一役買ってくれていそうな、そんなイメージもありましたね。 宮本:韓国の撮影現場もそうなんですけれども、手もみカイロ。手もみカイロが使われているんですね。これ、今日、12月1日、カイロの日なんですって。 外川:まあ。そうでしたか。知りませんでした。 宮本:日本カイロ工業会が平成3年にカイロの需要が高まる、この時期、12月最初の日ということで、今日をカイロの日と定めたんだそうですけれども、今、カイロ、どうやっています? 外川:私、そのまま貼り付けています。 宮本:それがいいんですよ。もんではいけない。 外川:もんではいけないんですか。 【書き起こし】「3密」が大賞 2020年流行語大賞表彰式 全文2に続く