「3密」が大賞 2020年流行語大賞表彰式(全文1)人間関係を深く思う1年だった
たった15点しか入らなかった
私も、緊急事態宣言とか、それから東京アラートとか、そういう言葉ではない言葉、なんかないかなと思って、よく、ウイルス学の先生たちがテレビでおっしゃってる、おっしゃるとおりです、おっしゃるとおりですっていう、それはいかがですかというふうに言いましたけれども、結構人気がなくて、たった15点しか入りませんでした。やくさんが1点、辛酸さんも1点しか入れられなかったので、かなり残念だったんですけれども。 なんかそういうことを考えようとしても、なかなかうまくいかなかったのが現実じゃないかなというふうに思います。ただし、やっぱり私たち、自粛生活を強いられる中で、『鬼滅の刃』とか、そういう韓国の海外ドラマとか、そういうものによってかなり自分の時間を楽しめるっていうことも新たに経験させていただいて、やっぱりそのことが今日もしかしたら皆さんに、あ、なるほどねっていう結果をもたらしたかもしれません。今日はどうもありがとうございました。 宮本:ありがとうございました。 外川:ありがとうございました。女性で、失礼しました。女優でエッセイストの室井滋選考委員でした。大変失礼いたしました。 宮本:いや、間違いない、間違いないですよ。 外川:間違いはないですけど。 宮本:ええ、間違いないです。 外川:失礼いたしました。エッセイストと混じってしまいました。それでは漫画家のやくみつる選考委員、お願いいたします。
人間関係を深く思う1年に
やく:やくでございます。最後近くになってしまいましたので、大方のことは選考委員の先生方がおっしゃってくださってましたので、もう言うことがなくなってしまったんですが。今、室井さんがちょっと繰り言のようなことをおっしゃってましたので私も言わせていただくと、ここ1つだけネタバレになりますが、ぼる塾は落ちています。せっかく私がねじ込んだのに、うちであんなにはやった「まぁねぇ~」はなんだったんだろう。 実際に30語が発表されたときにネットの反応を見ると、聞いたことがないとかいうやからが結構いまして。いったい何を見ていたのかと。このコロナで困窮しているときに、そのあおりを食ったお笑いの方々、懸命にテレビ等でいろんな映像的な技術を駆使したりとか、距離を取ったりして、お笑いの方が頑張っておられた。いつにも増して実はお世話になっていたというか、染みたというか、そういう年ではなかったのかなと。 その中にあって、ぼる塾、私の本当に心の糧であったので、今日、お招きできなかったのが誠に残念でございます。引き続き頑張っていただきとう存じます。ありがとうございました。 外川:ありがとうございました。 宮本:ありがとうございました。 外川:漫画家のやくみつる選考委員でした。それでは『現代用語の基礎知識』編集長、大塚陽子選考委員、お願いいたします。 大塚:『現代用語の基礎知識』の大塚と申します。今年も新しい言葉がたくさん生まれました。コロナ一色といってもいい年だったんですけれども、動画配信だとかオンライン環境が整ったことで、ソロで楽しんだり仕事がしやすくなってきたかと思いますが、その反面ディスタンスだとか密とかいった言葉で人との距離感だとか、人間関係を深く思う1年になったのではないかなと思っています。 そんな中、会えない時間に相手のことを深く思うようなドラマだったり、家族を思うアニメ、映画がヒットしたり、おうち時間で家族で楽しめるゲームが人気になったんだと思います。来年はまた多様性が認められるような社会の中で、新しい言葉が生まれることを願って言葉の観察を続けたいと思います。今日はありがとうございます。 外川:ありがとうございました。『現代用語の基礎知識』編集長、大塚陽子選考委員でした。ただ今一言ずつ、本年度の選考に当たった感想をいただきました。 宮本:それでは発表いたします。まずは今年2020年のユーキャン新語・流行語大賞トップ10でございます。2020ユーキャン新語・流行語トップ10。『愛の不時着』。