氷混じり飲料作れる冷蔵庫・水冷服・冷感パンツ…〝猛暑は商機〟アイデア商品、まるっと紹介
山善 、外気入れない水冷服
山善は冷やした水を小型電動ポンプとウエア内側のチューブで循環し身体を冷やす水冷服「ダイレクトクール」を発売した。工場などの作業現場では、電動ファンが外気を取り込んで身体を冷やす服が定着しているが、暑さが厳しい場所では熱風を取り込んでしまう課題があった。外気を取り込まない水冷服は火を取り扱う現場や倉庫のほか、アウトドアや野外フェスなどでも活躍する。 水を入れ凍らせた付属の薄型ボトルや市販の凍ったペットボトル水などを使い循環水を冷やす。電源は市販の5ボルト、2―3アンペアのモバイルバッテリーを使用可能。連続運転で約20時間、ロングモードで約48時間以上利用できる。 機能によって3仕様を展開。4月に新発売したプレミアム仕様は首元と脇下にもチューブを通し、冷却効果を高めたが、すでに完売した。プロ仕様の販売数は2023年度比5%増で推移している。消費税込みの実勢価格は1万6800円前後。
ミズノ、動きやすい冷感パンツ
ミズノは青山商事と共同企画し、夏場でも快適に着用できる接触冷感パンツ「ミズノアイスタッチムーブパンツ」を発売し、売れ行きも好調だという。スポーツとビジネスウエアの技術を組み合わせた。 ミズノアイスタッチムーブパンツは、ミズノ独自の熱伝導率の高い糸「アイスタッチ」を、パンツアイテムに初めて採用した。肌から汗が蒸発する際の気化熱を奪いやすく、着用時に清涼感を得られる。吸汗性能にも優れるため、長時間の座り仕事でも蒸れにくい。 また、縦方向に約30%、横方向に約25%伸び、スポーツウエア並みのストレッチ性もある。ミズノのスポーツウエア製造の中で培った、運動時の動きやすさを追求したウエア設計「ダイナモーションフィット」も採用。動きやすさを実現した。 消費税込みの価格は1万890円。「洋服の青山」全店と洋服の青山オンラインストアで販売している。
パナソニック 、空調ノズル・体感3度C低下
パナソニックはスポット空調に取り付けるだけで、体感温度を最大約3度C下げられる製品「ジェットノズル」を販売する。吹き出し口の周囲を多重構造にして、周囲の温かい空気を巻き込みにくい。風速も落ちにくく涼しい風を送り込む。工場や自動車整備場などに展開。価格はオープンだが、大手電子商取引(EC)サイトは消費税抜きで1個2万1900円で販売する。 「暑ければ暑いほど効果を発揮する」とパナソニック社内分社の空質空調社は説明。設置工事が不要で、フレキホースやスポットクーラー先端に取り付けるだけで使える手軽さも特徴だ。空調の温度を必要以上に下げずに済み省エネにもなる。 23年に発売し24年は4000個の販売を目指す。7月までに1800個以上を出荷済みで「計画通りに販売中」(パナソニック)だ。 8月から韓国・香港での販売も始め、タイやベトナムでも展開予定。吹き出し口の開閉機構など、足元では改良も進めている。