今年は梅の収穫量が少なく貴重!プロに聞いた2024年「梅しごと」の楽しみ方
よりおいしく、失敗なく仕上げるポイント
梅ミッキーさんのレシピは初心者にもおすすめ! とのことですが、漬ける際のポイントを教えてください。
梅ミッキーさん:「完熟前の青色の梅がおすすめです。種の大きさはどの梅もほぼ同じなので、大きい梅のほうが実の部分が多くなりエキスも多く出ます。ただ、大きい梅はその分高価になりやすいため、L~2Lサイズがお値段のバランスも良くておすすめです。今シーズンは、収穫量自体少なく相場が上がる予想なので、本来捨ててしまう梅シロップや梅酒の完成後の梅の実まで食べると、捨てる部分が少なくエコなレシピになります」
理想的な梅を用意できたら、できる限りおいしく仕上げたいです。初心者でも失敗しないための注意するべきポイントも教えてください。
梅ミッキーさん:「失敗で多いのは漬けている途中で発酵してしまうことです。これを回避するために、まずは清潔な瓶やジッパー付き袋を使い、作業の前に手をきちんと洗いましょう。そして、私のレシピは殺菌作用もあるお酢を使います。爽やかなりんご酢を使えば余計な酸味も気にならず、梅の香りを引き立ててくれますよ。そして、お砂糖は定番の氷砂糖を使えば、スムーズに梅のエキスを引き出せて、漬けはじめの最大の発酵危険ポイントを回避できます」 要所を押さえれば、初心者さんでも極上の梅シロップが簡単に作れそうですね。また、シロップ作りに青い梅を選ぶのも、発酵を防ぐためだそうです。熟し具合を見ながらうまく使い分けたいですね。 基本の梅シロップ以外にもおすすめレシピをご紹介してもらいました。
梅ミッキーさん:「さらにマチのあるジッパー付き袋を使い少量ずつ作り、それぞれ砂糖の種類や量を変えると、”あなた好みの梅しごと”が楽しめると思います」
■少量ずつ、いろんな味わいを楽しめる 「梅講師直伝㉞キラキラ♪梅シロップ by 梅ミッキー 」 <材料>(500ml瓶) 梅 150g 氷砂糖(ロック) 150g りんご酢 大さじ1 こんぺいとう、飴など 適量 <作り方> 1. 梅を水洗いしてザルにあげる。ペーパーで水気をしっかり拭き取る。 2. 梅のヘタは、串を使って1粒ずつ取り除く。 3. 瓶は水洗いして、ペーパーで水気をしっかり拭き取る。瓶に梅、りんご酢を入れる。梅にりんご酢を絡めるように瓶を軽くゆらす。 4. 【こんぺいとう編】氷砂糖、こんぺいとうを加える。 【飴(黒糖飴)編】氷砂糖、飴(砕いた物)を加える。 5. 1日1~2回軽くゆらし混ぜ、涼しい場所で3週間置き、完成したら梅は取り除き、シロップは瓶に移して冷蔵保存する。