万博開催時は「会場に自転車で行けるようにする」大阪・吉村知事会見8月24日(全文5完)
このまま放置していいのか
住んでいるとこ、住み慣れたとこで療養するのが一番いいというお考えはあると思いますけれども、とはいうものの、ここに通常の業務と感染者を見るという業務と2重の負担が掛かっていることがもう2年半続いていて、仮に第7波が収まったとしても、また第8波、さらに来たときに、延々とその波に対して対応していかなければならないということがずっと続いているということを、このまま放置していていいのかなっていうのを私は感じるんですけども、その辺りはいかがでしょうか。 吉村:症状が重くなった方に、そういった障害者の方も入院できる病院という、この病床の確保もしております。ただこれ、やっぱりどうしても無限ではありません。病気としてやっぱり診る必要があると思っていますので、症状が重たくなった方についてはそちらで、病院で診るということもしております。 ただ、じゃあ陽性が出たときに障害者施設、全部対応できるかっていうと対応できていないというのも実態としてあるとは思います。そこで何が判断すべきかというとやはり、これはあくまでも病気でありますから、その人にとってのリスクの高い人を守っていくということが重要だと思っています。障害のおありの方、感染対策が取りにくい場合もやっぱり多いですから、広がりやすいという、そういった点はありますから、広がりやすくなるのを防ぐという必要はあると思います。
障害者向け隔離・療養施設を設ける考えはないのか
一方で、命を守るという観点から見たときに、やはりリスクの高い人、高齢者施設に偏っていたり、あるいはもともと病院におられた方とか、そういった方が多いわけなので、そういった、あくまでもこれを病気として診ていく対応が必要なんだろうと。医療資源も無限ではありませんので、そう考えたときに、医療の必要な方にできるだけそこの医療を受けてもらうようにすると。やっぱりそこが重要だというふうに思っています。 朝日放送テレビ:あともう1点だけ。今、住之江区のほうせんか、ここはベッドが40床あって、もう1つスマイルホテルのほう、新大阪ですね、ここが29床、これ両方とも高齢者、要介護の方が入れるようなところだと、療養施設のようなところだというふうには聞いております。高齢者に対してそういうような場所をつくられたっていうことは非常に高齢者の福祉にとっては明るい話だと思うんですけれども、障害者に対して、そうしたら今のところはそういった隔離の施設や療養の施設というのを設けるというお考えは今のところはないということでしょうか。 吉村:医療の必要性として必要だという判断があれば、これはやっていく必要があるとは思っています。ほうせんかもそうですけども臨時のセンターをつくりました。これ臨時のセンターですから入らない可能性だってあるわけですけれども、今これは20人以上の方が入られていると。ここは要介護度が非常に高い方で、独居の高齢者の方とか、あるいはどうしても病院から退院ができないというような方だけど要介護度が非常に高い方という方を受けるということをやっています。これはやっぱりその人にとって命のリスク、病気のリスク、それが非常に高いからこういったことを、施設をつくっています。 もちろん障害のある方も、じゃあその病気のリスクはどうなんだという医療的な観点で見る必要もやっぱりあるだろうというふうに思っています。その医療的な観点として、やはり非常に命の危険が普通の人よりも多い。それは基礎疾患ある人だって世の中たくさんいるわけですから、やっぱり病気として見て、この対策を取っていく必要があるだろうと思っています。 朝日放送テレビ:ありがとうございました。 司会:それでは最後に。じゃあエルマガジンさん、え、どうぞ。