油面調整に初挑戦。ハンターカブのフォークオイル交換をしてみるよ
────────── 油面調整をしよう ────────── 気泡がなくなったら、フォークオイルの量を適正にするために油面調整。油面の高さを調整するから油面調整ね。 ハンターカブの場合は、フォークトップから140mmの高さに油面があるのが適正量。 そこで使用するのが油面調整ツール。注射器にホースがついたようなタイプがメジャーだけど、自分が選んだのはDRCのオイルレベルゲージ。 独特の形状をしてるけど、このオイルレベルゲージ最大のメリットはスポイト構造により片手で油面調整ができること。 使い方がわかるとマジで革新的なんですよ。 まずは赤のストッパー部分を140mmの位置に調整。ゴールドのボタンを押すだけでリリースできるので調整簡単。ただ、自分みたいにめったに油面調整しない人間の場合は、ワンプッシュでの利便性よりも、ボルトで固定出来た方が良かったかも。 そしたら、スポイトの球部分を握ってまっすぐフォークに差し込むだけ。 球部分が膨らんでいってオイルを吸い上げてくれるよ。 球を握って差し込むのを何度か繰り返すと、じきにオイルを吸い上げられなくなるので、そしたら油面調整完了。 左右フォークの油面が調整出来たら、あとは戻すだけ。
元に戻すよ
油面調整が終わったら、スプリング、フロントショックスプリングジョイント、カラーの順番で入れていこう。気泡が発生しないように、ゆっくりと丁寧にね。 そしたらトップキャップのOリング部分にフォークオイルを塗ってからフォークに仮締め。 フロントフェンダーを間に挟みながら、左右のフォークをステムに差し込んでいこう。 そしたらトップブリッジとステムを仮締め。 あとはタイヤ、キャリパーなどを取り付けていこう。 一通り仮締め出来たらあとは本締め。 トップブリッジとボトムブリッジは29Nm。 アクスルシャフトは59Nm。トルクレンチはナット側ね。 フォークトップキャップは22Nm。 最後にキャリパーなんだけど、キャリパーボルトは再使用不可なので、新品を30Nmで。ちなみに一本売りなので2本購入しておいてね。 最後にハンドルクランプを本締めして完成。 くれぐれも締め忘れのないよう、各部をひととおり念入りにチェックしてね。
まとめ
油面調整の敷居が高くてこれまでフォークオイル交換をしたことがなかったけど、意外なほどに油面調整は楽しくてそこまで敷居も高くなかった。ただ、ハンターカブ特有なんだけど、フォークを抜くのがしんどいね。フェンダーの干渉も相まって結構大変だった。 なお、10Wから15Wと粘度を固くした結果は、個人的には最高の一言。 強化されたフォークスプリングとの相性が素晴らしくて、フロントのポテンシャルが大きくレベルアップした印象。 作業自体もかなり楽しいし、効果も大きいのでメンテナンスとしてもカスタムとしてもオススメよ。
若林 浩志