1人暮らしで帰宅後、エアコンが「つけっぱなし」だったことが発覚! 電気代はどれだけの“ロス”になる? 半日くらいなら問題ないの? 電気代を試算
1人暮らしをしていて、ついついエアコンを消すのを忘れて出掛けてしまい、電気料金が心配になったことがある人もいるのではないでしょうか? そこで、本記事では、エアコンをつけたまま仕事に出掛けた場合に、電気料金がどれくらいかかるのかシミュレーションします。また、エアコンをつけっぱなしにしたときの注意点と、むしろエアコンはつけっぱなしの方がいい場合も解説しますので、ぜひ参考にしてください。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
夏にエアコンをつけっぱなしでかかる電気料金は?
エアコンの冷房をつけっぱなしで、仕事に出掛けてしまうと、電気料金はどれくらいかかってしまうのでしょうか? 1人暮らしの会社員が、冷房をつけっぱなしにして出社してしまい、帰宅までの時間を12時間とした場合の電気料金を考えてみましょう。1人暮らしのため、部屋の大きさは小さめの6~9畳程度を前提とします。 まず、電気料金は「消費電力(キロワット:kW)×電力料金単価(円/kWh)×使用時間」の計算式で試算可能です。電力料金単価については全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている31円/kWhを採用します。 一方で、エアコンの消費電力は各メーカーのカタログにW(ワット)で表示されており、1000Wで1kW(キロワット)ですが、エアコンの初動時や外気温との差あるときなどに大きくなります。 ちなみに図表1の製品のカタログ表示では、冷房時の最小出力が135Wで、最大出力が820Wです。ほかにも年間の消費電力を示す「期間消費電力」もありますが、ここでは、標準パワーで運転したときの消費電力である520Wを採用して計算してみます。 図表1
パナソニック 住宅設備エアコン総合カタログ2024/夏号より抜粋 出かけていた時間が12時間であれば、その間の電気料金は「消費電力0.52kW(520W)×31円/kWh×12時間=約193円」です。つまり、試算結果だけ見れば、消すのを忘れて損した電気料金は200円もかかっていません。 実際のエアコンの電気料金は、使用時間や部屋の大きさだけでなく、エアコンの性能、室内と外気の温度差、設定温度、あるいは電力会社との契約内容といったさまざまな要素に左右されます。そのため、一概には言えませんが、エアコンを消し忘れたのが1日だけであれば、それほど大きな出費にはなりません。