1人暮らしで帰宅後、エアコンが「つけっぱなし」だったことが発覚! 電気代はどれだけの“ロス”になる? 半日くらいなら問題ないの? 電気代を試算
電気料金以外にエアコンをつけっぱなしにするデメリットは
エアコンをつけっぱなしで出掛けても、1日だけなら電気料金は思ったほど高額にはならず、金銭的なデメリットは少ないようです。しかし、エアコンをつけっぱなしにすることで、火災など事故のリスクやエアコン自体への悪影響はないのでしょうか。 基本的にはエアコンのつけっぱなしだけが理由で、直ちに安全上の問題が生じるわけではありません。確かに、エアコンの発火・火災などの事故は、2018年度から2022年度の5年間に302件発生しており、事故のリスクがゼロとは言い切れません。 一方で事故の主な原因は、誤った洗浄、電源コードの改造、製品の不具合などです。つまり1回の運転時間が長いからといって、直接故障や火災の原因になる可能性は低く、過度に心配する必要はないでしょう。 むしろ、エアコンのつけっぱなしで気になるのは、エアコンそのものへの悪影響です。つけっぱなしにすれば稼働時間が長くなり、部品の劣化が進むなど、エアコンの製品寿命が短くなってしまう可能性があります。 さらに、自動フィルター掃除などの機能がない場合、フィルターにほこりが溜まるなどして、故障の原因にもなります。そのため、つけっぱなしにする場合でも、数日に1度ぐらい運転を停止したり、フィルターをこまめに手入れしたりするなどのメンテナンスが大切です。
エアコンのつけっぱなしが必要な場合は?
エアコンの連続運転には注意点もありますが、1日ぐらいなら、それほど大きなデメリットは見当たりません。一方、家でペットを飼っている人は、不在時でも室内を適温に保つ必要があるため、エアコンを消すことの方がリスクがあり、つけたまま外出することが多いでしょう。 犬や猫、鳥などペットの種類によって適温も違うため、酷暑下ではエアコンの利用が必須です。また、観葉植物なども種類によっては適温を保つのに、エアコンの利用が有効な場合もあります。ただ、植物は過度な乾燥を嫌うものもあるので、エアコンの風量や風向きなどには注意して利用しましょう。
まとめ
猛暑が続く中、日常的にエアコンをつけていると、消し忘れて外出してしまうこともあるでしょう。しかし、つけっぱなしにしても電気料金をはじめデメリットはそれほど大きくありません。 事故のリスクやメンテナンス上の問題もあり、長期間の連続運転はおすすめできませんが、夏は熱中症対策だけでなく、ペットなどが快適に過ごせるようにするためにも、エアコンを賢く利用することが大切です。注意点を把握した上で、効率よくエアコンを使用し酷暑を乗り切りましょう。 出典 パナソニック 住宅設備エアコン総合カタログ2024/夏号 執筆者:松尾知真 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部