「第2志望の対策は必要ない」と侮った受験生のヤバい末路 受験に親が介入したほうがいいタイミングとは?
もっと言えば、同じ大学の問題であったとしても学部によっても問題の質が全然違う大学だってあります。英語の問題形式が全然違うとか、社会で出題されるテーマが大きく異なるとか、そんなことはよくある話です。 対策なしで合格できるほど、受験は甘い勝負ではないのです。そう考えると、第2志望の大学の対策は必須です。が、そのことに対して多くの受験生は自覚的ではなく、また、何となくわかっているという受験生であっても、ついつい第1志望の大学の勉強を優先してしまいがちです。
だからこそ、親御さんが介入するべきなのです。「第1志望の〇〇大学の勉強はいいけど、第2志望の▲▲大学の勉強もちゃんとやりなさいよ」という声かけだけは、しっかりとやっておくべきなのです。 多くの受験生からは煙たがられるでしょうが、ここだけは親御さんに介入していただきたいポイントです。 そもそも第2志望の対策は、第2志望の大学に合格するためだけにやるものではありません。第1志望の大学に合格するために第2志望の対策も必要なのです。
第2志望の勉強をしっかりとやるのは「安心という保険」を得るためです。第1志望の受験日前日または共通テストの前日、眠れない受験生が少なくありません。「明日の試験がダメだったらどうしよう」と考えてしまうためです。 しかし、そんな中でも眠れる人もいます。それらの人は、「ちゃんと第2志望の勉強をしている受験生」です。「明日ダメでもここがある」と併願校の攻略をしている生徒は「あれがダメならこれでいこう」という安心感を持って挑むことができるのです。
第1志望一本勝負の「背水の陣」で挑んでいると「失敗できない」と追い詰められて、受験ではうまくいかないことがあります。 ■スケジュールをきちんと組むことで得られる安心感 またスケジュールをきちんと組めば、第1志望を受験する前に、第2志望に合格しておくことができます。「落ちても大丈夫」という安心感は、緊張を大きく緩和させてくれますし、自信にもなりますよね。 そうやって緊張せずに自信を持って第1志望を受験することで、第1志望の合格率も大きく上がるわけです。ちなみに僕は、東大受験の前日にずっと早稲田大学のホームページを見ていました。「落ちたら自分はここに行くんだな」と考えて気持ちを落ち着けていたわけです。