「誤設定により通常の7倍の通信量発生」KDDI会見7月29日(全文2)
通信大手KDDIは29日午後、記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「KDDI、大規模通信障害で3589万人に「おわび返金」 高橋社長が会見(2022年7月29日)」に対応しております。 【動画】KDDI、大規模通信障害で3589万人に「おわび返金」 高橋社長が会見(2022年7月29日) ◇ ◇
他社に流れたユーザーをどう取り戻すのか
テレビ東京:ありがとうございます。今回、通信障害によって少なからず他社に流れたユーザーもいると思いますが、そこをどう取り戻すお考えでしょうか。 高橋:やはり今回、われわれ、こういう長時間の障害を起こしてしまいまして、お客さまの信頼はやはり失ったというふうに思ってます。足元の数字を見てましても、実はあまり解約の数字は大きくはなってきてないんですけれども、新規、あるいは新規でお越しいただけるユーザーさんっていうのは、やはりその影響が出てるなっていうふうに思っておりまして、これはもう本当に、これを起こしてしまったことは、信頼を回復するのにはやっぱり時間は掛かると思いますが、まずこの再発防止っていうのをしっかりやって、この中において、長年お付き合いいただいてるお客さまの信頼を地道に回復していくということを優先して、そしてその中でまたお客さまに帰っていただく、新しいお客さまにも来ていただくということに、全社挙げて努力していきたいというふうに思ってます。 司会:続きまして、会場、B列の前から3番目の方、お願いします。
返金額を200円とした根拠は
共同通信:共同通信の【ナカジマ 00:34:31】と申します。おわび返金について伺いたいんですが、今回、この200円とされた根拠はなんなんでしょうか。前回の障害時では700円だったと思います。それより少ない金額になっていますが、この根拠と、あとこの200円ということでお客さんの納得感が得られるというふうにお考えでしょうか。よろしくお願いします。 高橋:まず、今ご質問いただいた200円の根拠なんですけれども、先ほどご説明をさせていただきましたように、まず約款返金というものを先に明確にいたしました。これは音声を24時間以上お使いになられなかった場合に、これ、約款上、規定がありまして、24時間で1カウントとして、今回、61時間なので2カウントに、2日分ということになるんですけれども、そこのお客さまごとの基本料金の日割り分というものをこの日数分掛けて、約款返金というのが決まってまいります。それの実は平均額っていうのが1日当たり52円っていうのが、今回、基本料金として出てきた数字になります。 それで、おわびの返金についてはかなりわれわれのほうとしても悩んだんですけれども、約款上は返金を義務付けられてないものなので、その約款返金に加えて、どこまでお客さまのほうにおわびの返金をするかっていうことは悩んだんですけれども、まず音声の障害であったということから、この先ほどの約款返金の52円というものをベースに検討しました。それで、約款上は2日間なんですけれども、実際におわび返金の場合、この約款の規定に縛られる必要はないので、実際61時間ということでしたから3日間、よって52掛ける3で156円というのが最初に出てきまして、そこにおわびの意味も込めまして、200円という数字にさせていただいて、これをどの範囲のお客さまにお返ししようかということも検討したんですけれども、基本的には携帯電話、スマートフォン、それからホームプラス電話、こちらのほうのお客さまを対象にして幅広く、お客さまに返金しようというふうに考えたわけであります。 そして、2つ目にご質問いただいた700円っていう話があったんですけれども、実はこれは2013年にLTEの、今の4Gがスタートしたころで、そのときにおわびとして700円というものを返金しておるわけでございます。