「これ本当にルアー?」本物の魚の皮を貼ったリアルを超えたカスタムルアー『フレッシュベイトルアーズ』
シビアなときこそ差が出る究極のリアルさを追求したシークレットベイトとして、トップトーナメンターをも魅了する「フレッシュベイトルアーズ」のカスタムルアー。そのこだわりや魅力を、金沢 武さん御本人に紹介していただこう。 【画像】「もはや生きてる…」本物の魚皮を利用したルアーのスペックと価格
ルアーの動き変えずに魚皮のリアルさをプラス
金沢さんがひとつひとつ手作業で手掛ける魚皮貼りのルアーは、多くのトッププロにここぞという場面のシールレットアイテムとして愛用されている。 金沢「釣具屋さんで魚の剥製を見たときに、これをルアーにしたら釣れるだろうなって思ったのが、魚皮のルアーを作るきっかけですね。もともと鮮魚店で働いていたこともあったんで、魚皮の扱いには慣れていたんです。それで作ったものをSNSに載せたら、作ってください、売ってくださいって問い合わせをいただくようになって、気付いたらカスタム屋になってたんです」 魚の皮はどのように仕入れる? 金沢「自分で釣ってくることが多いです。あとは漁師さんに直接交渉して買い取ったり。ウロコが取れないように、魚同士は重ならないようにとか、塩分を少し入れてくれとか、いろいろ注文があるので、漁師さんには感謝ですね。大事にしているのは、オリジナルのルアーが持つ性能を活かすこと。魚皮を貼ったことで釣れる動きが損なわれてはいけない。なので、魚皮を貼った分の重さを考慮してボディを削ったり、ルアーごとの調整をしています。魚皮はあくまでバイトのトリガーのひとつ、主役はルアー本来の動きですから」 ルアーの元の塗装を剥がして、魚皮を貼って独自にコーティングをする。目もオリジナルで魚の生体パーツから作成。水に濡れるとその生々しさは一気にアップする。 金沢「いまだにうまく加工できない魚皮もあったりして、試行錯誤中です」
金沢 武(かなざわ・たけし)
1980年、埼玉県出身。15年ほど前からルアー制作を始め、よりリアルなものを求め魚皮ルアーの可能性に目覚める。2013年にフレッシュベイトルアーズを立ち上げた。