【武蔵野S】ダートマイル初挑戦!エンペラーワケア舞台適性は?/坂上明大の重賞血統査定
配合コンサルタントとして活躍する坂上明大氏が重賞の血統傾向を徹底分析し、出走予定馬の適性を査定する当コーナー。今週はエリザベス女王杯だけではなく、9日(土)に行われる武蔵野S(GⅢ)の有力馬5頭もチェックします。 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
〈武蔵野Sの血統傾向〉
東京ダート1600mはJRA唯一のダート1600mコースであり、芝スタートでもあり、直線距離は501・6mもあるという、世界的に見ても非常に特殊な条件。そのためコース巧者のリピート好走が多く、血統面でもSeattle Slew→エー.ピー. Indyを持つストライド走法の馬が走りやすい条件でもあります。武蔵野Sでも2017年インカンテーション、2019年ワンダーリーデル、2022年ギルデッドミラー、2023年ドライスタウトと過去7年で4勝を挙げており、今年も注目の血統のひとつです。
エンペラーワケア
3代母Jewel Princessは1996年BCディスタフなど米GⅠ4勝の名牝で、母カラズマッチポイントの半姉にはダンシングラグズ(2016年アルシバイアディーズS)などがいます。本馬はStorm Catの3×3が特徴的なロードカナロア産駒で距離は1400mがベスト。ただ、ロードカナロア×Curlinらしい柔軟性を兼備するため、東京適性は高評価できます。脚抜きの良い馬場が理想でしょう。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★