【ジャパンC】データから見る「死の枠」と「神の枠」 ベストの枠を引き当てた陣営は?
[GⅠジャパンカップ=2024年11月24日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝2400メートル] 第44回ジャパンカップの枠順が21日、午後2時過ぎに確定した。舞台はチャンピオンコースとして知られる東京競馬場の芝2400メートル。同舞台で行われる競馬の祭典、日本ダービーはかねてから1枠有利が定説で、実際結果もその通りだが、国際決戦のJCはどの枠が強く、どこの枠が「死の枠」なのか…。2000年以降に東京で行われた23回を検証した。 まずは「1」から「8」までの枠番別成績だ。最も勝っているのは最内の1枠で7勝。2位が4勝の3枠だから圧倒的成績だ。41頭出走して<7・5・3・26>で連対率は29・3%。この数字も他の枠を圧倒している。ダービーと同じように1枠はとにかく強いのだ。反対に最も弱い「死の枠」は1勝だけの6枠。5枠も同じく1勝しかしていないのだが、こちらは2着が6回あるのに対して、6枠は45頭出走して<1・2・1・41>。複勝率がわずか8・9%しかない。6枠の人気馬の惨敗でいえば、2010年に2番人気だったナカヤマフェスタの14着、15年に同じく2番人気だったゴールドシップの10着大敗がある。 次は馬番別成績。勝率、連対率、複勝率すべてがトップという「神の枠」は1番枠。23頭出走して<4・3・2・14>という高打率を誇っている。反対に「死の枠」は…。23頭出走して<0・0・1・22>の11番枠だ。10番枠、12番枠、13番枠も勝ち馬を出していないのだが(17番枠、18番枠も勝ち馬ゼロだが、出走頭数自体が少ないのでここでは除外とする)、2着馬も出していないのは11番枠。興味深いのは内ならどこでもいいというわけではなく、3番枠は23頭出走して<0・0・2・21>という散々な結果。こちらが「準・死の枠」と言ってもいいだろう。 今年のジャパンカップで「神の枠」1枠1番を手にしたのはゴリアット。キングジョージの勝ち馬でプレレーティングトップ(125)の実力馬にツキも回ってきた。「死の枠」11番カラテはもともと人気薄として、枠番別成績が悪い6枠に入ったチェルヴィニア、ドゥレッツァの2頭はマイナス。さらに内枠でありながら、連対ゼロの「準・死の枠」3番に入ったドウデュースにも暗雲が立ち込めてきた?
東スポ競馬編集部