LIVゴルフで"チカラ"をつけた香妻陣一朗! 酒を飲みながら父に語ったシェフラー流の飛ばし方と世界のトップ選手たちとの"コミュ力"
父を驚かせた世界のトップ選手たちとの"コミュ力"
尚樹さんは7月末にスペインのアンダルシアで行われたLIVゴルフリーグを長女の女子プロゴルファー琴乃とともに観戦した。その際に息子がLIVゴルフの主力である元PGAツアーの猛者たちにすっかり溶け込んでいるところを目の当たりにし、息子の成長ぶりに驚いた。 「(ブルックス)ケプカと友達みたいでね。『お前飛ばないのに、何でトレーニングしないのか』と言われたんだって。彼らはシーズン中でも週5回やっているとかで、陣一郎も早速始めたみたい。この2年でLIVの選手と直接英語で会話できるコミュニケーション力を身につけたことも大きかったんじゃないかな」 交友関係はケプカだけにとどまらない。ケビン・ナに"秘密の"アプローチを伝授され、ブライソン・デシャンボーとも仲がいいという。 「もっとも自分は陣一朗にデシャンボーを紹介されたとき、誰だか分らなかったけどね。だってひげを生やしていたから分かりにくかったんだよ。でも、前からファンだった(セルヒオ)ガルシアとは『ビッグファンです』と言ってさ、肩を組んで写真を撮らせてもらったよ」
「シェフラードリル」で飛距離20Yアップ!
香妻は元々研究熱心な選手だが、尚樹さんはLIVゴルフ参戦以後、一層熱心になったように感じ取っている。世界ランク1位のスコッティ・シェフラーの右足を引く独特のフォームを参考にしているのもそのひとつ。 「先日、息子と飲みながら話したとき、ちょっと飛ぶようになったんじゃないかと言ったら『310ヤードくらい。20ヤードくらい伸びたかな。シェフラーの右足の使い方をするようになったんだ。あれ、いいよ』って。右足を引くと体が開きにくいし、右肩が落ちることもないから、つかまりが良くなるそうなんだ。それを『シェフラードリル』って名づけたりして、頼もしいよね」 今回の優勝にはこの飛距離アップの努力が大きく貢献した。 香妻は今後、明日、開幕するフジサンケイクラシックに出場し、9月13日から米シカゴで行われるLIVゴルフ今季最後の個人戦に臨む。 「できれば最後の個人戦で来年のLIV出場権を決めてくれたらいいけど、こればかりは。でもね、次の試合もこれからも、やっぱり見る人たちを魅了できるゴルフをしてほしい。身長は高くないけど、これだけのゴルフができるんだっていうね、模範になるような選手になってくれたらいいね」 当面の目標はフジサンケイクラシック。香妻は尚樹さんの思いも胸に2週連続優勝がかかる舞台に立つ。
みんなのゴルフダイジェスト