【定額減税のギモン】「パートで働く私の減税は夫から?それとも私の給与から?」「ふるさと納税の限度額への影響は?」税理士がズバリ回答 意外な落とし穴に要注意!
16歳未満も減税対象 しかし雇用先が子どもの存在を知らない場合も!
ーーー扶養家族の話に関して、16歳未満の子どもは扶養控除については対象外なんですよね? (田淵宏明さん)「対象外です。昔は年少の扶養親族の方も対象だったんですけど、子ども手当や児童手当とともになくなってしまったので。現在、年末調整や確定申告で扶養控除が受けられるのは16歳以上の方だけになっています。とはいえ、扶養控除だと1人38万円とか63万円の控除を受けられますので、それに税率をかけても数十万円になります。所得が高くて児童手当しかないという方からすれば断然、扶養控除が有利なんです」 ーーーただ今回の定額減税は、扶養控除の対象外である16歳未満の子どもも含まれるんですね? (田淵宏明さん)「含まれます。定額減税に限りカウントされるので、会社勤めの方は気をつけないといけないです。年末調整のときに扶養控除等申告書を出しますよね。あの情報でいくと16歳未満の子が除外されたままなので、定額減税の源泉徴収のための申告書のようなものに16歳未満のお子さんの氏名・生年月日などを書いて提出しないと反映されません。この点は気をつけていただきたいと思います。もし万が一申請が漏れていたという方はチャンスが1回あります。年末調整までにこの情報を出せば6月以降の定額減税はされませんが、最終的に年末に減税はしてもらえます」
定額減税で引ききれなかった分は給付あり!対象かも?という人は確認を
こんな質問もありました。『定額減税で引ききれない場合は給付があると聞きました。何もしなくてもどこかからお知らせがくるのでしょうか?』例えばアルバイトAさんの月給の額面が10万円とすると、年間120万円。この場合、所得税額は1か月で約720円なので、今年(6月~12月)の7か月間で毎月全額を引いても5040円、つまり3万円が引き切れません。この場合は調整給付という形で差額をもらうことができるんです。 財務省の推計では、調整給付の対象者は3200万人います。所得や控除の事情によって変わりますが、目安として給与収入の場合、単身世帯で115万円~210万円程度、年金収入の場合は夫婦で220万円~355万円くらいの方は給付が受けられる可能性があります。