バイク用じゃないヘルメットはなぜNG? 125cc超のバイクは被れないタイプも!
自分に合うサイズはどう選ぶ?
規格のほかにも、自分に最適なサイズを選ぶことも重要です。大きすぎると「ゆるくてヘルメットが大きくぶれる」などの症状がでるし、小さすぎても「ツーリング中に頭が痛くなった」などの問題が起こります。いずれも、そのまま被って走ると、安全な走行に支障が出てしまうので注意したいですね。 ヘルメットのサイズは、一般的に、頭の外周サイズにあわせて設定されています。自分の頭がどのサイズに合うのかは、巻尺(メジャー)を使い、まゆの上、額のいちばん張り出した位置から水平に回した長さを測ることで分かります。 ただし、頭の形状は、人によってさまざまなので、サイズ表記はあくまで目安だと考えましょう。できれば、バイク用品量販店などヘルメットを販売しているショップなどで、試着した方がいいでしょう。 また、お店によっては、店員さんが自分のサイズを測ってくれ、最適なサイズを探してくれるところもあります。さらに、例えば、「Mだと少し大きいが、Sだと小さすぎる」といった場合、メーカーやモデルによっては、内装によって微調整することも可能です。 特に、バイク初心者などで自分のサイズが分からない人などは、ショップの担当者などに相談してみるといいでしょう。
新品のヘルメットはいつまで使える?
最後は、新品で購入したヘルメットの寿命。使用方法や保管方法などによっても変わってきますが、長年使えば、素材の経年変化などから時間の経過とともに、寿命も低下することは確かです。 その目安として、大手ヘルメットメーカーでは、ほぼ「使用開始から3年間」で交換することを推奨しています。これは、前述したSGマークが、対人賠償責任保険の有効期限を「ヘルメット購入後3年」と設定されていることも関係しているようですが、いずれにしろ、安全のためには、あまり古いものは新品へ買い替えた方がいいでしょう。 なお、自分のヘルメットをいつ購入したのか忘れた場合は、帽体の裏などに「製造年月日」が記載されているので、チェックしてみましょう。 また、新品であっても転倒による強い衝撃を1度でも受けた場合は、ヘルメットの使用を中止した方がいいですね。 ヘルメットの構造には、大きく分けて「外装」「衝撃吸収ライナー」「内装」がありますが、強い衝撃を受けると、見た目に変化がなくても、「衝撃吸収ライナー」がつぶれている場合も多く、そうした場合は、安全性能が低下していて危険です。仮に、ヘルメットの表面などにたいした傷などがなくても、一度でも衝撃を受けたヘルメットは、見た目で判断せず、使わないようにすることも重要です。 ただし、買ったばかりのヘルメットで、あまり高くない位置から、うっかり地面に落とした程度なら大丈夫なこともあるようです。例えば、アライヘルメットのWEBサイトによれば、 「オートバイのシートから、または手に持っていた程度の高さから不注意で落としたくらいでしたら、たとえ地面がコンクリートであっても大丈夫です。外観の塗装がはがれる程度なら、安全性能に問題はありません」 といった表記があります。 なお、ちょっと落としただけでも心配な場合は、メーカーによっては修理に対応しているモデルもあるので、相談してみることをおすすめします。 *写真はすべてイメージです
平塚直樹