バイク用じゃないヘルメットはなぜNG? 125cc超のバイクは被れないタイプも!
バイクに乗る時に必須なのがヘルメット。ノーヘルだと警察に捕まるだけでなく、事故や転倒時に自分の頭部を守るためにも、運転する時は常に被っておくべきことはご存じ通りです。 でも、一口にヘルメットといっても、フルフェイスやジェットタイプ、オフロードタイプにハーフタイプなど多様なモデルがあるし、ほかにも工事用や自転車用など多種多様。 では、実際に、バイクに乗るときには、どんなものを被るべきなのでしょうか? ここでは、安全規格や排気量制限のあるタイプなど、バイク用ヘルメットに関し、知っておきたい重要ポイントをいくつか紹介します 【画像】バイク用ヘルメットと法律についての写真解説をギャラリーで見る(14枚) 文/Webikeプラス 平塚直樹
バイク用ヘルメットは法律に規定がある
そもそも、バイクに乗る時にどんなヘルメットを被るのかは、道路交通法施行規則(内閣府令)という法律で決められています。規定は以下の通りです。 【道路交通法施行規則第九条の五(乗車用ヘルメットの基準)】 1、左右、上下の視野が十分とれること。 2、風圧によりひさしが垂れて視野を妨げることのない構造であること。 3、著しく聴力を損ねない構造であること。 4、衝撃吸収性があり、かつ、帽体が耐貫通性を有すること。 5、衝撃により容易に脱げないように固定できるあごひもを有すること。 6、重量が二キログラム以下であること。 7、人体を傷つけるおそれがある構造でないこと。 この規定は、原付バイク(原動機付自転車)から普通自動二輪車や大型自働二輪車まで、すべてのバイクが対象。公道を走る際は、どんなバイクでも上記規定を満たしたヘルメットを被ることが義務付けられています。 でも、逆にいえば、視界をしっかり確保できるとか、衝撃吸収性があるなど、上の規定をクリアしていれば、どんなタイプを選んでもいいようにも思えますよね。 たしかに、デザインについては、前述したフルフェイスやジェット、オフロードモデルやハーフタイプなど、ライダーが好きなモデルを選んでいいでしょう。 でも、実際、バイク用ヘルメットには、ほかにも、後述するさまざまな安全規格などが設けられていて、それをクリアしていないモデルを被ってバイクに乗ることはできないのです。