バイク用じゃないヘルメットはなぜNG? 125cc超のバイクは被れないタイプも!
SNELL規格やMFJマークはレースにも対応
サーキットのスポーツ走行やレースなど、モータースポーツにも使えるタイプを選ぶのなら、「SNELL規格」や「MFJマーク」がついているかどうかを参考にするといいでしょう。 SNELL規格は、アメリカのスネル財団という民間の試験機関によって定められている任意の規格。有名レーサーだったピート・スネル氏が、レース中の事故で死亡したことをきっかけとして1950年代に作られたもので、国が定める強制規格(取得しなければ販売できない規格)ではありませんが、審査基準がかなり厳しいことで知られています。 なぜなら、この規格は、「約5年ごとに規格が見直され、その度に厳しくなる」ためです。また、レースはもちろん、公道を走る一般ライダーも対象とした最高の規格を設定しているといわれており、このマークがあるヘルメットには高い安心感を持てるといえるのです。 対して、MFJマークは、国内レースを管轄する「MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)」の規定をクリアすることで付与されるもの。このマークが付いていれば、MFJが管轄するレースの公認ヘルメットであるということがわかります。 なお、国際格式のレースについては、MFJマークだけでは出場できないことになっています。MotoGPなど、国際的レースを管轄する「FIM(国際モーターサイクリズム連盟)」が認証する規格をクリアした「FIMマーク」が必要となります。 ●125cc以下用のバイクにしか被れないタイプも! さらに、前述したSG規格とJIS規格には、「排気量125cc以下用」の限定規格も設定されいます。つまり、国内で販売されているヘルメットには「125cc以下用」と「排気量無制限」の2種類が存在するのです。 この排気量限定のヘルメットは、ハーフタイプやビジネス用などに多く、それらには「125cc以下用」といったシールが貼られているのですぐ分かります。 そして、こうしたヘルメットを被って125ccを超えるバイクに乗ることはできないので、十分に注意しましょう。