バイク用じゃないヘルメットはなぜNG? 125cc超のバイクは被れないタイプも!
PSGマークやSGマークとは?
次は、安全規格について。バイク用ヘルメットの規格にはいくつかありますが、代表的なものを紹介しましょう。まずは、「PSCマーク」と「SGマーク」。日本国内で販売されているほとんどのバイク用ヘルメットの後ろ側に、これらのステッカーが貼られています。 PSCマークは、国が定めた安全基準に適合した製品に表示されるもの。このマークがないヘルメットは、乗車用として販売することが法律で禁止されています。 一方、SGマークは、製品安全協会が定めた認定基準に適合した製品を示すもの。このマークが付いた製品には、万が一製品に欠陥があり人身事故が起こった場合に対する対人賠償責任保険が付いています。 なお、これら2つのマークは、ほぼセットになって表示されていることが多いですね。そうした場合、公的に認められた安全性をPSCマーク、それに伴う製造物賠償の責任をSGマークが示しているといえます。 そして、PSCマークとSGマークが付いていないヘルメットは、装飾用や観賞用としての使用であれば問題ありませんが、バイクに乗るために使うことは御法度。また、例えば、工事用の安全帽、いわゆるドカヘルなども、これらマークがない以上は、被ってバイクに乗ることはできません。
JIS規格は厳しい審査をパスした製品の証
「JIS規格」も、よくヘルメットに付いているマークのひとつです。 JISとは、Japanese Industrial Standardsの略で、日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格です。ヘルメットに限らず、様々な製品でよく目にしますから、ご存じの人も多いかもしれません。 前述の通り、PSCマークやSGマークは取得しないとバイク乗車用として販売できませんが、JIS規格はメーカーが任意で取得することが多いようです。衝撃吸収性など安全に対する審査基準がかなり厳しいことで、このマークがあればライダーにより安心感を持たせることができますからね。 現在は、2010年にPSCの安全基準が改正され、JIS規格と同等レベルの安全基準を要求されるようになりました。それでも、PSCマークやSGマークに加え、JIS規格が付いていれば、まさに「無敵」。これら3つが揃っていれば、より高いレベルの安全性を持ったヘルメットであることの証だといえるでしょう。