楳図かずおさん「胃がん」で逝去 前兆となる“5つの初期症状”や予防法を医師が解説
胃がんの予防法
それでは、胃がんの予防法をいくつかご紹介していきます。 ・野菜や果物を食べる 野菜や果物をたくさん食べましょう。野菜や果物には、ビタミンCやカロテンといった、胃がんのみならず、他のがんの抑制にも効果がある可能性がある抗酸化物質が含まれています。また、ビタミンCは特に柑橘系の果物や、緑黄色野菜に多く含まれていますので、積極的に食べましょう。 ・減塩を心がける 減塩を心がけることは、胃がんのリスクを下げるだけでなく、高血圧の予防にもなります。塩辛や明太子などの塩蔵品については、週1~2回程度に抑えると良いでしょう。 ・アルコールをとりすぎない 特に男性では、アルコールを大量に飲むと胃がんのリスクが高まります。 厚生労働省からは、1日の摂取アルコール量として、純アルコール量で約20g程度とされています。お酒の換算の目安としては、以下のようになっています。 ・ビール:中瓶1本500ml ・清酒:1合180ml ・ウイスキー・ブランデー:ダブル60ml ・焼酎(35度):1合180ml ・ワイン:1杯120ml ・胃がん検診を受ける 胃がん検診を受けるようにすることで、胃がんの早期発見、早期治療につながります。 胃がん検診は、男女ともに50歳以上の人を対象に、2年に1回受けることが推奨されています。問診と、胃部エックス線検査あるいは胃内視鏡検査を行います。もしも、何か症状があれば、検診を待たずに医療機関を受診しましょう。 ・ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌 胃がんの発症リスクをあげる大きな要因である、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌も大切です。検診などでヘリコバクター・ピロリ菌が陽性と判明した方は、早めに消化器内科を受診し、除菌療法を受けるようにしましょう。
すぐに病院へ行くべき「胃がんの初期症状」
ここまでは胃がんの初期症状を紹介してきました。 以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。 ・胃の痛みや胸焼けがある症状の場合は、消化器内科へ 胃がんは、早期の段階でも、進行した段階でも症状が現れないこともあります。しかしながら、胃の痛みや不快感、胸焼け、吐き気、食欲が低下するという症状が出る場合もあります。 また、がんからの出血による貧血や、黒い便という症状がでる可能性もあります。もちろん、これらの症状は胃がんだけでなく、胃炎や胃潰瘍でも起こりうるため、こうした症状がでる場合には消化器内科を受診するようにしましょう。 ・受診・予防の目安となる「胃がん」のセルフチェック法 ・長引く胃のもたれ症状がある場合 ・胃の不快感や痛みがある場合 ・ふらつきなど貧血を疑う症状がある場合