【MotoGP】「マルケスほど汚いライダーはいない」MotoGPレジェンドのバレンティーノ・ロッシ、場外バトル多発2015年の争いで批判再び
■「彼ほど汚いライダーはいない」
「レース後、スチュワードに呼び出されたんだ。僕はヤマハのマッシモ・メレガリと一緒にいて、マルケスはエミリオ・アルサモラと一緒だったけど、アルサモラは僕のことを侮辱し始めた」 「彼はホンダの人間ではないのになぜここにいるのかと尋ねた。ちょっとした小競り合いになったよ。最終的にマイク・ウェッブ(レースディレクター)がバレンシアで僕が最後尾スタートになることを発表した。MotoGPでは初めてのことだった」 「通常なら彼らは僕をセパンで罰していただろうし、それなら僕は3位ではなく5位でフィニッシュになっていただろう」 「彼らが、マルケスのことを故意に転ばせたと思ったのなら、そうすべきだった。でもそうはせず、バレンシアでの最後尾スタートにしたんだ。それが決め手になり、僕はチャンピオンシップを失った」 「マルケスは頭を下げていた。僕は彼に、こういうことをすることで残りのキャリアでそれを背負うことなると話した。このスポーツにとって、相手を負けさせるのは酷いことだからね」 「最後尾スタートだと言われた瞬間、彼は顔を上げてアルサモラの方を見て笑ったんだ。まるで『やったぜ』というようにね」 ロッシは自らの考えについてまとめ、マルケスはモーターサイクルレースの歴史の中で『最も汚いライダー』であると表現し、2015年シーズンはロッシを負けさせることを望んでいたのだと繰り返した。 「マルケスはとても強いライダーでチャンピオンだ」 「彼は常にとても無礼だし、とてもアグレッシブだ。でも2015年には、ラインを越えてしまった」 「スポーツマン精神が無かったり攻撃的で汚いにしても、ボーダーラインを超える可能性がある事例については、数多く上げられる。でもモータースポーツ界のビッグスターの間でも、他の相手を負けさせるために戦ったのは、他に誰ひとりとして存在しない。それが境界線なんだ」 「普通、人の行動は自分のためにするものだし、勝ちたいから、アドバンテージを得たいからダーティなことをしてしまうんだ」 「彼ほど汚いライダーはいないよ」
Rachit Thukral