バニャイヤ、アレックス・マルケスへの批判は”言い過ぎだった”と謝罪「使った言葉が少し強すぎた」
ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、先週末のアラゴンGPで衝突しクラッシュしたアレックス・マルケス(グレシーニ)を批判したことを謝罪した。 【動画】アレックス・マルケスとバニャイヤ、表彰台争い中の接触クラッシュ MotoGPアラゴンGPの終盤、4番手のバニャイヤはペース良く、前を走るマルケスとのギャップを削っていった。すると残り6周となったターン12で、マルケスがラインを外してしまい、バニャイヤが急接近。続くターン13に向けてアウト側からバニャイヤが抜きにかかったが、レーシングラインに戻ろうとしたマルケスと交錯してしまった。 2台はもつれるように転倒。バニャイヤの上にはマルケスのバイクが乗ってしまう戦慄のクラッシュとなった。 幸い大怪我は免れたバニャイヤはレース後、事故が「危険」だったと主張し、マルケスが「僕が振り落とされるまで加速を止めなかった」と語った。 ただバニャイヤが落ち着くと、ふたりはドゥカティのトラックでプライベートミーティングを行ない、誤解を解いたようだ。 今週末のサンマリノGPを前に、彼は次のように語った。 「まず最初に、アレックスに強い言葉をかけたことを謝りたい。レース後のインタビューでも言ったけど、僕は起きたことにとても腹を立てていたし、テレメトリーを見ると、(アクシデントは)僕から見ればもっとひどいものだった」 「でも、いずれにせよ、ちょっと言葉が強すぎた。わざとクラッシュさせたとは言いたくなかったんだ」 「表彰台を争っているときには当たり前のことだけど、彼のディフェンスはちょっと攻撃的だった。その考えは変わっていないけど、僕が言った言葉は少し言い過ぎだったし、アレックスには申し訳ないと言っている」 「時には怒りのあまり、思ってもいないことを言ってしまうこともある。僕から見れば、彼は僕たちのオフィスに謝罪に来たからもう十分だ。僕たちはふたりのライダーだ。僕たちにはふたつの異なる視点と敬意がある」 マルケスは、自分の発言を公に謝罪したバニャイヤに感謝しているが、彼の発言がメディアに大きく取り上げられたことで、自分の評判はすでに傷つけられたと感じている。 「彼が謝ってくれたことはとても嬉しいし、彼の言葉にはとても感謝している」 「しかし僕の人間性(に対する評判)やチーム、そして僕のライディングイメージにはすでにダメージが及んでいるのも事実だ」 「とは言え、この話題は終わりにしたい。そのことはもう話したくない。僕は前を向いている。アラゴンでは本当にポジティブな週末を過ごしたから、(サンマリノGPを)楽しみにしているよ」 マルケスは今週初めにも自身のソーシャルメディアにメッセージを投稿しており、「他のライダーと故意にクラッシュすることはない」とし、バニャイヤとの問題は 「解決済み」だと述べていた。 バニャイヤにとって、ミサノで行なわれるサンマリノGPは母国レースとなるが、事故による身体的な影響は残っているという。 「肉体的には100%の状態ではない。肩や鎖骨、首筋に痛みを感じている。でも、いずれにせよ、準備を整えていくつもりだ」 「ここは僕のホームグランプリだし、大勢の観衆の前でレースをするのはいつも素晴らしいことなんだ」
Ben Hunt