《売春家族の実行役に懲役20年の判決》いじめ、貧乏、ネグレクト…「女帝」に従えた「義理の弟」(26歳)の壮絶半生「毎日同じTシャツ短パンで奇行が目立ってた」残された家族は記者の直撃に…
夏でも同じTシャツと短パンで登校
そんな直哉被告は小学校高学年になると、たびたび「奇行」に走ることでも知られるようになる。 「ある日、直哉は同じクラスの好きな子を放課後に呼び出して『実は気になってる』と告白したんですよ。でも振られちゃったみたいで、その腹いせなのか、直哉はその子をストーカーしたんです。通学路の方向もぜんぜん違うのに、電柱の後ろに隠れながら無言で家までついてきたみたいで、その子も怖がってましたね。 それと直哉は、休み時間になると突然アダルトビデオの話をしたりしました。『〇〇って作品観たんだけど良かったわー』とか大声で言うもんだから、同じクラスの女子はみんな引いてましたね」(同) 裁判によると、直哉被告の実母はちょうどこの時期に隆一さんと離婚。その後に直哉被告が実母とともに移り住んだ自宅はゴミ屋敷のようで、電気やガス、水道が止められており、たびたび実母から暴力を振るわれることもあったという。 さらに当時、直哉被告の実母はパチンコ店で知り合った敦子被告と家族ぐるみの付き合いをしていたが、関係性が悪化。敦子被告は「(自分の)母の容態が悪くなった。あなたが私に風邪を移したせいだ」と因縁をつけて、直哉被告の実母に売春させるようになった。こうした直哉被告を取り巻く劣悪な環境は、同級生の目から見ても明らかだった。 「今思うとお母さんにネグレクトされてたのかなって思うけど、直哉って小学生のころから不潔というか、毎日同じような服を着てる子でした。夏場でも同じTシャツ短パンで登校してきて、やっぱり臭いもキツかったので『ちゃんとお風呂入ってるのかな?』と心配していました。その匂いのせいで一部の女子からは軽くいじめられてたし、三者面談のときも、廊下に響きわたるような声で、お母さんに怒鳴りつけられてました」(同)
中学生になると「奇行」がエスカレート
その後、市内の中学校に進学した直哉被告はバドミントン部に入部。劣悪な環境のなかでも、周囲には明るく振る舞っていたというが、前出の同級生は「クラスでも浮いた存在だった」と振り返る。 「小学校のころからの奇行がエスカレートして、男同士でもいきなり『ねぇ~』とかオネエのように抱きついたりするんですよ。それで相手が『おいやめろよ』と本気で嫌がってても、直哉自身は嫌がられてる自覚がないのか、ぜんぜん抱きつくのをやめないんです。本人はおふざけでやってたのかもしれませんが、そうした行動も相まって、正直クラスでも浮いてましたね。中学校を卒業してから関わることもなくなりましたが、久々に街で見かけたら金髪で襟足も伸ばして、ギャルっぽい彼女と歩いてました」(同) この時期には、敦子被告はすでに17歳も年の離れた長男・保彰と結婚。敦子被告の姉(市瀬恵美)だけではなく、保彰と弟・直哉の協力も得て、売春は美人局という名の「ファミリービジネス」に発展していた。その後、敦子の元夫(松野新太)とその妻(みき子)も加わり、それぞれの美人局での役割は、敦子被告のもと指示で分業化されるようになり、村上一家は「駒」として扱われるようになった。 「敦子被告の姉は出会い系サイトで相手を探す『手配師』、敦子被告の元夫の妻と直哉被告の実母は『売春役』、直哉被告はホテルの出入りをおさめる『カメラマン』、敦子被告の元夫は標的の男性と示談金の交渉をする『ゆすり屋』でした。ちなみに直哉被告は、敦子被告から『夫(保彰)から殴られる』という相談をされているうちに、兄の嫁であるにも関わらずに敦子被告と肉体関係を結んでいたそうです」(前出の全国紙社会部記者)
【関連記事】
- 【はじめから読む】売春家族「女帝」の祖母が激白「コーチから虐められ失禁」「保険金詐欺で前科者」…田舎の少女が「美人局のドン」に成り果てるまで《懲役28年の判決》
- 【こちらも読む】《売春家族のドンに懲役28年の判決》「口封じのために父親を殺害」一家を支配した「女帝」が22歳年下の義理の弟と共謀した「ヤバすぎる犯罪劇」
- 【もっと読む】《ルポ売春家族》「パチ屋で因縁→美人局スナックへ」「利率は10日で5割の金貸しも」…一家を支配した「女帝」が編み出した、驚くべき「シノギの手法」
- 【衝撃】「小学校1年生から酒浸り」「川崎では喧嘩無双」…令和ヤンキーの「ヤバすぎる暴露」
- 浜松のリアル万引き家族「ドンキで100点盗んで逮捕」…一家の主が18歳上の嫁と共謀した「ヤバすぎる犯罪劇」