ポルシェ、歴代『911ターボ』を彷彿とさせる生誕50周年記念の"50イヤーズ"を設定。世界限定1974台
連綿と受け継がれてきたポルシェの『911』の系譜において、つねにトップエンドとして君臨してきた“Turbo(ターボ)”の生誕50周年を記念し、2019年発売の8代目となるタイプ992をベースとした世界限定1974台の限定モデル『911ターボ50イヤーズ』が登場。8月16日より予約受注が開始されている。 【写真】初期モデルの特別オマージュとして、マッケンジータータン柄がシートカバーのセンターパネルとインテリアドアパネルを飾る スポーツカー耐久で世界的に猛威を振るった『917/10』や『917/30』の過給技術を投入し、1974年のタイプ930に初設定された『911ターボ』は、その後も歴代モデルで“トップ・オブ・911”の地位を占め、今回の2019年型タイプ992では、新開発となる3.8リッターの水平対抗6気筒に対し左右対象に配された2基の大型VTGターボチャージャーにより、最高出力650PS、最大トルクは800Nmに到達。車両重量は1640kgでパワーウェイトレシオは2.52kg/PSを誇り、0~100km/h加速わずか2.7秒という途方もないポテンシャルを持つに至る。 今回の50周年記念モデルはその遺産に敬意を表するとともに、内外装ともに現代的な解釈を加えたモダンな仕上げとされ、標準装備のサイドビニールグラフィックは、1973年のフランクフルトモーターショーで発表されたポルシェ911ターボの前身である『ポルシェ911 RSRターボ』の歴史的なカラーリングにちなんでいる。 さらにポルシェターボ専用カラーの“ターボナイト”がリヤエンジンカバー、燃料タンクキャップ、ポルシェクレストのインレイ、さらには“Turbo 50”のモデルロゴにもコントラストカラーとして使用され、各所に配されたアンスラサイトグレーとともに、リヤエンジンカバーグリルのバッジには、ターボチャージャーのアイコンとともに1974-2024の西暦があしらわれる。 また、ドア開閉時にはLEDドアプロジェクターがボディサイドの地面にターボチャージャーの映像を投影し、脚元にはターボナイトの911ターボSエクスクルーシブデザインホイールが標準装備とされる。 ■PCCBブレーキシステムはブラック仕上げのキャリパーに 一方のインテリアも、初期モデルへの特別なオマージュとして特徴的なマッケンジータータンの柄がシートカバーのセンターパネルとインテリアドアパネルを飾り、シートベルト、スイッチ類、デコレーティブステッチ、ブラックレザーのデコレーティブインレイ付トリムストリップ、GTスポーツステアリングホイールのポルシェクレストをターボナイトのアクセントとした。 さらに室内各所に加え、グローブボックス上には“Turbo 50”のロゴとリミテッドエディション番号が刻まれたアルミニウム製記念プレートが添付され、オプションとして個別のカラー設定やエクステリアのロゴレス仕様もチョイス可能な“50イヤーズ・オブ・ターボヘリテージデザインパッケージ”も用意される。 ダイナミクス面でも8速のデュアルクラッチトランスミッション(PDK)を筆頭に、完全可変トルク配分電子制御式リヤデフロックを含むポルシェトルクベクトリングプラス(PTVプラス)を備えた、アクティブ4WDのポルシェトラクションマネジメント(PTM)により前輪に最大500Nmのトルクを供給。 車高を10mm低く設定するポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)スポーツサスペンションと、フロントアクスルのリフトシステム、ポルシェダイナミックライトシステムプラスを含むLEDマトリックスヘッドライトに加え、ブラックテールパイプ付のスポーツエグゾーストシステムが標準装備となり、こちらも標準のPCCBブレーキシステムのキャリパーはブラック仕上げとされている。 アニバーサリーモデルへのオマージュとして、オーナー専用のクロノグラフも用意され、この“911ターボ50イヤーズクロノグラフ”のチタン製ハウジングには、車両に対応したリミテッドエディション番号が刻印される。 前述のとおり世界限定1974台の『911ターボ50イヤーズ』には左右ハンドル仕様が用意され、価格は3642万円(税込)となっている。詳細はポルシェジャパンの公式サイト(https://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-turbo-50/911-turbo-50/)まで。 [オートスポーツweb 2024年08月19日]