A4はA5へ 新型アウディA5&A5アバント&S5のドライビングインプレッションを含む全情報をお届け!
S5は367馬力、500Nmのトルクを発揮
よりダイナミックな走りを求めるなら、「S5」が最適だ。3.0リッターV6 TFSIエンジンが、367馬力と500Nmのパワーを4輪すべてに伝える。オンデマンド式のパワー配分により、片輪のグリップが失われても、瞬時に他の車輪で補うことができるため、コーナーを曲がる際のダイナミックさは、前輪駆動よりもさらに向上している。 さらに、「S5」には48ボルトアーキテクチャが採用されており、スターターオルタネーターだけでなく、トランスミッションに直接取り付けられたドライブトレインジェネレーター(TDG)によってもサポートされている。アウディは、このシステムを「MHEV plus」と呼んでいる。必要に応じて、ドライブトレインジェネレーターが24馬力と230Nmの追加出力を発生させ、瞬時にパワーが必要な場合に決定的な後押しをする。スムーズに、シームレスに作動し、私たちがテストした重量2トン弱の「S5アバント」を、0-100kmまで4.5秒で加速させるのに役立つ。しかし、TSGは追い越し時や信号待ちからの発進時にのみサポートするわけではない。部分負荷領域でのより効率的な運転や、駐車や駐車スペースからの発進時などでの純粋な電気による運転も可能にする。トランクの下に設置された48ボルトのリチウム鉄バッテリーは、走行中やブレーキ時に回生を行うことなどにより、良好な状態に保たれる。MHEVプラス搭載モデルでは、混合可能なブレーキ制御システムにより、ブレーキペダルとブレーキ油圧が完全に切り離される。つまり、ドライバーがペダルを操作しなくても、システムが減速に必要な力を提供する。機械式ブレーキは、ブレーキペダルを強く踏み込んだときにのみ作動する。 これは新しい機能ではないが、その調整方法は新しいものだ。他の車両では機械式ブレーキが作動する時点で乗員全員がうなずくことになるが、アウディのブレーキは、ブレーキシューがディスクに優しく接触し、最後の数ミリメートルでもその状態を維持できるような方法でブレーキ力を調整することができる。 アウディは「A5」で、競合他社との競争において「A4」にふさわしい後継車種を投入した。最終的に多くの批判の的となったステアリングは、もはや批判の対象とはならないはずであり、インゴルシュタットを拠点とする同社はシャシーにも大幅な改良を加えている。「BMW 3シリーズ」や「メルセデスCクラス」との次の比較テストの結果がどうなるか、興味深いところである。
結論
名称変更に伴い、「アウディA5」は新鮮なデザインとなり、標準装備も大幅に改善され、パノラマディスプレイやOLEDリヤライトなどのハイライトが追加された。追加料金は妥当な額だが、まずは新しい名称に慣れる必要がある。
Jan Götze and Holger Preiss