古河ユニックが1台積み車載車のハイエンドモデルを発売! 新型NeoA(ネオエース)は3.5トン積も可能に!!
古河ユニックは12月10日、新型1台積み車両運搬車「ユニックキャリアNeoA(ネオエース)」の販売開始を発表した。新型NeoAでは、従来型に対して荷台傾斜角の緩和をはじめとする作業性の向上およびデザインの質感向上が図られ、架装重量の軽減で最大積載量3.5トンの確保も可能となるなど、大幅な商品力アップを達成している。 【画像ギャラリー】新型ユニックキャリアNeoA(ネオエース)のディテールをチェック!(13枚) 文/トラックマガジン「フルロード」編集部 写真/古河ユニック
荷台傾斜角はゆるやかに作業全長はより短く
現在、1台積み車両運搬車(以下車載車)のほとんどが荷台をスライド・傾斜させるメカニズムを備えているが、新型ユニックキャリアNeoAは、その中でも、荷台全体をほぼ地表面に降ろすことができる『フラット型』である。 フラット型は、荷台の最大スライド時で傾斜角が水平に近くなることから、最低地上高の低いクルマや前後オーバーバングの長いクルマでも積み降ろしがしやすい特徴があり、特に高級輸入車の搬送業務やロードサービス業界などで支持を集めている。 新型ユニックキャリアNeoA(メーカー型式:UC-02E)では、積み降ろし作業時の荷台傾斜角が約0.8度(最大スライド時)~約9.6度(最小スライド時)で、従来型の最大スライド時(約1.4度)に対して傾斜角の緩和を達成した。 また、作業全長(トラックシャシーの前端から荷台道板の後端まで)は13590mm(最大スライド時)~10815mm(最小スライド時)で、従来型の最小スライド時(11810mm)に対してほぼ▲約1mもの短縮を実現、より省スペースでの積み降ろし作業が可能となった。 荷台後部の接地ローラーは標準で4個装備となり、従来型の2個に対して、安定性がより高められている。
足踏みペダルでリアゲートロック解除
同じく荷台後部に装備するテールゲート兼用の道板の開閉操作には、新開発の「足踏み式リヤゲート連動ロック機構」を採用した。 これは連動ロック解除を足踏みペダルで行なう方式としたもので、従来型のハンドレバーに対して、作業者は立ったままの姿勢で操作できるようになった。このロック機構の本体も新開発で、道板格納時のホールド性を高めており、走行中のガタつきをなくしたという。 道板はスチール製。形状は従来型のユニークな中折れ型ではなく、オーソドックスなストレート・グレーチング型となったが、道板傾斜角は約4.3度で、従来型(5.3度)よりも緩やかになっている。 車載車のエクステリアで個性を発揮するのが、荷台前端の鳥居(キャビンガード)で、実は車載車メーカー各社がデザインに力を入れている部分である。新型NeoAでは、鳥居の上部側面を前傾させた新形状とし、併せて黒を基調にゴールドのグラフィクスを入れたデカールを配置して、高級車の搬送機会も多い最上位機種らしい上級感を演出した。なお、同デザインで高さを抑えた「低型鳥居」もオプション設定している。