「インド人の部下」100人と働く〈34歳年収1200万円商社マン〉が絶句…遅刻をしても残業はしない、やれないのに「やれます!」が口グセ
2023年に中国を抜き、世界人口ランキング1位となったインド。同国は数年以内に日本経済を抜き、世界GDPランキング3位になることがほぼ確実視されている。いったいインド人はどのような働き方をしているのか。働く上で何か問題はないのか……。インドに赴任されて3年。総合商社の管理職として働いている34歳のM氏に、「インドの職場のリアルな実態」について話を聞いた。 【写真】10年前に三菱商事に投資していたら「配当利回り」は今いくら? 聞き手:佐藤大輝(世界37ヶ国を旅したバックパッカー)
遅刻は当たり前。定時5分前には帰宅準備
ーー今回取材させていただくMさん(男性・34歳、仮名=以下同)は総合商社に勤めており、3年前からインドに赴任しました。現地では部長職として約100名の部下をまとめています。現在の年収は海外赴任手当を含め、手取りで約1200万円。誰もが羨む雇用条件ですが、Mさんは「赴任1週間で日本に帰りたかった」と嘆いており、こちらの内容をまとめた取材記事は、読者の方から大きな反響がありました。 その節はお世話になりました。本日はよろしくお願いします。 ーーまずはMさんの会社で働くインド人の「働き方」について教えてください。 ウチの会社は9時始業なのですが、みんなギリギリの時間に出社してきます。1分や2分の遅刻は当たり前です。 勤怠の入力はパソコンでします。勤怠時間を個人が自由に修正申請できるシステムのため、みんな自分勝手に「遅刻してない」ことにデータを書き換えてきます。なので1ヶ月間ほど修正されたデータを貯めて、あまりにもヤバイ人には「ちゃんと見てるからね」と定期的に注意してます。そうしないと職場の秩序が保てないので。ウチの会社で働いているインド人の99%は、ハッキリ言って、時間という概念があってないようなものです。 ーー帰る時間はどんな感じですか? 残業などはあるのでしょうか? 18時が定時なのですが、みんな5分前にはパソコンの電源を切って、今か今かと終業時間を待ち構えています。たぶん会社に拘束されている時間は、インド人からすると苦痛でたまらない時間なんでしょうね。残業はしてくれないです。やらなくてはならない仕事が終わってなくても、みんな終業時間ピッタリに帰っていきます。つい最近も部下が定時に帰ろうとしてたので、「提出期限が今日までの仕事終わったの?」と確認したら、「すみません。終わってないです」と返答がありました。