孝・玉コンビ半世紀”運命”、出発点は「於染久松色読販」…大阪松竹座で19年ぶり仁左衛門と共演
自らの芸については「後世に残るなんて考えていない」とさばさばした口調で語る。「見てくださったお客様の記憶に残れば十分。一期一会で楽しんでいただければ。今やりたいことをやって、精いっぱいを見ていただくしかありません」
<大阪松竹座1月公演>
3~8日の「坂東玉三郎初春お年玉公演」は、玉三郎による舞踊公演で「口上」と地唄舞「残月」、竹久夢二の絵をモチーフにした新作舞踊「長崎十二景」。玉三郎は地唄舞の魅力について「詩のように10分や15分の短い時間で世界が完結している。雨だれのように三味線の 撥ばち が鳴り、曲の世界に入っていけるのが 醍醐味だいごみ です」と語る。 11~26日の「片岡仁左衛門 坂東玉三郎初春特別公演」は、「於染久松色読販」から「土手のお六、鬼門の喜兵衛」の場と清元舞踊「神田祭」。お年玉公演は3階席の一部を1500円に設定している。(電)0570・000・489。