巨人、大山の次は甲斐も石川も…FA拒絶ドミノで“全敗危機” 条件釣り上げのダシになっても期待される「皮肉な役割」とは?
巨人の参戦でFA市場は活性化
菊池雄星投手が3年総額6300万ドル(約95億円)でエンゼルスにFA移籍したように、契約が膨張の一途を辿るメジャーへ、次々とトップ選手が流出する傾向が止まらない中で、せめて一矢報いるために巨人は獲得に成功せずとも、日本のFA市場に活況をもたらすことになるのだという。 「巨人がFAに絡んでこないと面白くない。コストをかけずに自前の選手を地道にスター選手に育てる球団があれば、そうやって他球団が育てたスター選手を横取りする球団があってもいいでしょう。カネに飽かした大型補強で、巨人が憎たらしいほどの強さを取り戻すことは日本野球を活性化することにもつながるはずですから」(同元監督) 大山を逃した翌日の11月30日、長嶋茂雄、王貞治、張本勲……、巨人のそうそうたるOBが、ファン感謝イベント中に実施された球団創設90周年の記念セレモニーに集結した。オールドファンにはたまらない企画だったが、ONを筆頭に偉大な先人たちが築き上げてきた「巨人ブランド」は凋落して久しい。「球界の盟主」と呼ばれた巨人にはFA戦線に参加するだけではなく、そろそろ結果を出すことが求められている。
デイリー新潮編集部
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