メルカリの売上金の一部を購入者に返金できますか?【メルカリのプロが解説】
メルカリで商品を販売した後、購入者からクレームや相談があった場合、売上金の一部を返金して対応したいと思うこともあります。返品や返金は必要ないと互いに判断した場合です。でも売上金の一部を購入者に返すことは可能なのでしょうか。「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが解説していきます。 【図解】実はメルカリで出品してはいけないもの5選 (今回の質問) メルカリの売上金の一部を購入者に返金できますか? (回答) 売上金の一部を購入者に返金すること自体は可能です。ただし、いくつかの条件があります。 以下で詳しく解説していきます。
◆返金はメルカリ事務局を通して行う
購入者に商品が届いた後、商品に何らかの問題があった場合には、返金や返品の手続きが取られることがあります。しかし、商品の返品をするまでもなく、全額の返金も必要ないとなれば、一部の返金という方法があります。 その場合注意したいのは、必ずメルカリ事務局を通して行うこと。取引メッセージで振込先を伝えてお金を振り込んでもらう方法も考えられますが、トラブル回避のためには事務局に間に入ってもらった方が安心です。
◆購入者に一部返金をする手順
購入者に売上金の一部を返金する場合は、メルカリ事務局に申請をすることになります。まずは出品者と購入者の両方が同意していることが前提。申請をすると、取引完了は事務局が行うので互いの評価をすることはできません。そして処理が終わったら取引メッセージが使用できなくなります。 また肝心なのは、具体的にいくら返金をするのかです。取引メッセージでやりとりをする中で、明確な数字で返金額が書かれている必要があります。例えば「半額」「商品の価格は3000円にいたします」という表現ではなく、「2000円を返金します」というように、きちんとした返金額を書きます。返金額は、取引での販売利益、つまり売上金からメルカリへの手数料や送料を引いた金額を超えないことも条件です。 これらの条件をクリアして、最終的に互いが同意したら、メルカリ事務局に申請をしていきます。申請をするのは出品者、購入者のどちらかでOKです。また互いに評価はしない状態で、返金処理を待ちましょう。評価をしてしまうと、事務局で処理ができなくなる可能性もあります。 この記事の筆者:川崎 さちえ ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。
川崎 さちえ