東京マラソンにキプチョゲ、ハッサンが参戦 五輪3連覇目指すキプチョゲ「完璧な準備になると信じています」
2024年3月3日に開催される東京マラソンの招待選手が21日、大会本部から発表され、男子はエリウド・キプチョゲ選手、女子はシファン・ハッサン選手が参戦することが決まりました。ともに世界歴代2位の記録を持つランナーです。 【画像】10000mゴール目前で転倒したオランダのハッサン選手 キプチョゲ選手は、ケニア出身の39歳。五輪では、16年のリオデジャネイロ大会、21年の東京大会と2大会連続のマラソン金メダリストです。 18年に2時間01分39秒のタイムで当時の世界記録を更新。さらに去年のベルリンマラソンでは、2時間01分09秒の自己記録を出しました。東京マラソンでは、去年3月に日本国内初の2分台のタイムで、大会記録となる2時間02分40秒をマーク。今年10月に同じケニアのケルビン・キプタム選手が出した2時間00分35秒に次ぐ、世界歴代2位の記録を持ちます。 日本勢にとっては、パリ五輪選考レースの最後の大会。ハイレベルな戦いになることが予想されます。 ▽キプチョゲ選手コメント 「東京にはオリンピックの金メダルと東京マラソンのコースレコード樹立という素晴らしい思い出があります。前回は、コロナ禍の大変な時期に大会を開催してくれた ことに本当に感謝しています。前回参加した際はコースレコードの更新を目標に掲げ、それを成し遂げることもできました。今は東京でのレースに向けて、いい練習に取り組めていて、今回のレースが、来年の夏にパリで開催されるオリンピックで3連覇達成に向けた、完璧な準備になると信じています」 女子はオランダのハッサン選手が参戦。五輪では21年の東京大会で、5000、10000メートルで2冠。1500メートルでも銅メダルに輝きました。今夏の世界選手権では、10000メートルでゴール目前に転倒しメダルを逃すアクシデントもありましたが、1500メートルは3位、5000メートルは2位に入りました。 その世界選手権から約1か月半後に出場した10月のシカゴ・マラソンでは、世界歴代2位となる2時間13分44秒をマーク。今年4月に初マラソンを経験したばかりで、1500メートルからフルマラソンまでマルチにこなすランナーです。 ▽ハッサン選手コメント 「次回のマラソン大会への参加表明ができて、とても興奮しています 。東京は、来年の夏にパリで開催されるオリンピックに向けた完璧な準備だと感じています。東京の街にはオリンピックの素晴らしい思い出があり、そこでオリンピックへの闘志に火をつけることができると感じています。これまで参加したすべてのマラソン に違いがあり、レースからは多くの学びがありました。東京の街で、私のマラソンという旅の新たな1ページを刻みたいと思っており、東京でのレースが待ちきれません」