僕はなぜVWのトランスポーター、タイプ1・タイプ2に惹かれるのか?
そんなことで、僕はGOLF GTIの長年のファンだ。これは多分、少なからぬ人たちが知っていることだろう。しかし、同時に、VWトランスポーターのファンでもあることは、知られてはいないはずだ。 とは言っても、現在に至るまでの、トランスポーターのすべてが好きと言うわけではない。僕が好きなのは、タイプ1とタイプ2。以後のモデルも嫌いではないが、「いいなぁー‼」と、強く心を惹かれることはない。 タイプ1は、フロントウィンドゥがセパレートタイプになっていて、大型のVWバッジを中央に付けた個性的な顔が好きだ。とても「優しい表情」に見える。 僕が触れたことのあるタイプ1は、ポップアップルーフを持つキャンピングモデルが多かったが、「こいつで世界のあちこちを旅したい!」と何度思ったことか、、。 「いつかはきっと、、」と想いはしたのだが夢は叶わなかった。でも、妄想の旅はずいぶん楽しんだ。 アメリカ大陸横断はもちろん、アラスカからカリフォルニアへの旅も楽しんだ。スペインからノルウェイの北端までも走ったし、オーストラリアや中東、アフリカも旅した。
こうした旅はみな実現しているが、VWトランスポーターでの旅は実現しなかった。今でも心残りになっている。 1960年代の後半辺りからは、なんとかやりくりしながら、大好きなカリフォルニア詣でを繰り返し、砂漠の旅も楽しんだ。、、でも、タイプ1のキャンピングカーをレンタルしての旅は実現しなかった。 家内と一緒の時は、アリゾナに行くのでも真っ当なクルマをレンタルしたし、砂漠に入ることもほとんどなかった。でも、僕ひとりでのアリゾナへの旅は、ほとんど安いダットサン トラックをレンタルして、砂漠を走り、砂漠で寝た。 前にも触れたが、ダットサン トラックを選んだ理由は、単にレンタル料が安いというだけではない。スリーピングバッグにくるまって荷台で砂漠の星空を眺めるのが、最高に気に入っていたからでもある。 タイプ1に初めて乗ったのは、1960年代後半辺りだったかと思う。VW車の集いみたいなものがあって、そこで知り合ったタイプ1のオーナーに乗せてもらった。 キャンプ用に改装されたモデルだったが、シートもベッドもキッチンもよくできていた。これなら、長距離の旅も、簡単に、快適に、楽しくこなせるだろうと思った。